「ハッカーのサマーキャンプ」Black HatとDEF CONを体験–コロナ後初の大規模開催
今回は「「ハッカーのサマーキャンプ」Black HatとDEF CONを体験–コロナ後初の大規模開催」についてご紹介します。
関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
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セキュリティの専門家がロシアによるウクライナ侵略戦争や、中国と台湾の間で高まっている軍事的緊張に端を発するサイバー攻撃についての懸念を表明していたかと思えば、ネバダ州ラスベガスにあるアレジアントスタジアムのパーティーの会場ではElijah Wood氏(そう、あの映画「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドを演じた人物だ)がDJを務めていた。
「Black Hat」と「DEF CON」にようこそ。この2つのセキュリティ/ハッキングカンファレンスは、業界から「ハッカーのサマーキャンプ」と呼ばれている。
サイバーセキュリティのプロフェッショナルをはじめとする、さまざまな背景を有する人たち数万人が毎年、これらの併催されるイベントのためにラスベガス・ストリップに集結する。最新のサイバーセキュリティ技術と、そういった技術を突破するために利用されている創造的な手法についての知見を得るためだ。
8月の初めから、まずBlack Hat、続いてDEF CONという順で開催された今回のイベントでは、ウクライナで繰り広げられている侵略戦争から、11月に実施される米国の中間選挙に至るまでの地政学的要素が大きく影を落としており、サイバー攻撃がわれわれの日常にまで広がってきていることを実感させられた。
よりビジネス側に目を向けたテーマを取り扱うBlack Hatカンファレンスの講演に登壇した米サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)の元長官であるChris Krebs氏は、中国が台湾に侵攻するという状況を特に憂慮しており、参加企業に対して早急に影響を把握するよう促していた。
その週の後半に開催された、ビジネスという観点に縛られていない若いプロフェッショナルを引きつけることで知られているDEF CONでは、誤った情報と、選挙におけるセキュリティについて、そして電動車いすのような修理の難しい医療機器を自らでハックし、修理する権利についてが、大きな話題となっていた。