マイクロソフト、対話型AIや音声認識技術のニュアンス買収を完了
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Microsoftは米国時間3月4日、Nuance Communicationsの買収が完了したと発表した。Nuanceは音声認識や対話型の人工知能(AI)、関連するソフトウェアやサービスなどを専門とする企業だ。Microsoftは2021年4月に197億ドル(約2兆1600億円)でNuanceを買収する計画を明らかにした。
Microsoftにとって、Activision Blizzard(687億ドル: 約7兆8000億円)、LinkedIn(262億ドル)に次ぐ3番目に大規模な買収だ。
Nuanceはヘルスケア分野の事業で最もよく知られているが、金融サービスや小売、通信など、Microsoftがターゲットとする重要な業界でも存在感を示している。Microsoftは、Nuanceのテクノロジーを利用し、「業界に最適化されたAI」ソリューションを構築していく計画だ。
Microsoftは4日のプレスリリースで、「顧客は、強化された消費者、患者、臨床医、従業員のエクスペリエンス、そして最終的に生産性と財務パフォーマンスの向上からメリットを得られる」としている。
Nuanceの最高経営責任者(CEO)Mark Benjamin氏は同職にとどまり、Microsoftのクラウド+AIグループ担当エグゼクティブバイスプレジデントScott Guthrie氏の直属となる。
また、Microsoftは同日、NuanceのコンタクトセンターソリューションとMicrosoftの「Dynamics 365 Customer Service」を組み合わせ、AIを備えたセキュアなコンタクトセンターを構築するビジョンについても明らかにしている。