トヨタ自動車、港湾物流業務のDXで実証実験–ソフトバンクのAI-OCR技術と高精度測位サービスを活用

今回は「トヨタ自動車、港湾物流業務のDXで実証実験–ソフトバンクのAI-OCR技術と高精度測位サービスを活用」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 トヨタ自動車は、港湾物流業務のデジタル変革(DX)を目指す実証実験に、ソフトバンクのAI-OCR(人工知能を活用した光学文字認識)技術と高精度測位サービス「ichimill」を採用した。ソフトバンクが12月13日に発表した。

 この実証は、コンテナー輸送の最適化を支援する港運事業者向けのクラウドサービスを構築するもので、港運事業者の協力の下、2021年から名古屋港で実施されている。クラウドサービスを通じて倉庫の担当者ともデータを共有し、輸送と荷役作業の連携を実現する。

 実証では、AI-OCR技術を活用し、担当者がスマートフォンのカメラ機能を使いながらコンテナーや輸送書類、封かんシールを撮影し、その画像から自動的に文字を認識させてデータ化を行う。

 さらに高精度測位サービスを活用して車両の位置情報を把握し、さまざまな情報を基に最適な配車を実施する。配車業務をデジタル化することで、コンテナー輸送業務の最適化や業務効率化を図る。

 従来、海上コンテナーの陸上輸送を行う際には、担当者がコンテナーや梱包資材、書類に書かれた情報を目視で確認した後、紙に記載し、その情報を踏まえて、経験や勘などに頼って車両やドライバーの手配を行い、関係者に無線などで連絡して物流管理をしていた。

 ソフトバンクのAI-OCR技術は、AIを活用した画像の補正技術が組み込まれており、十分な明るさがない場所でも、スピーディーかつ高い精度で文字の認識ができるという。また、非定型帳票に対応しているため、看板や標識のような表面に凹凸がある物に書かれた文字の認識も可能だ。

 ichimillは、全球測位衛星システム(GNSS)の信号を利用したリアルタイムキネマティック(RTK)技術により、高精度な測位が可能なサービス。5種類の衛星に対応しており、それぞれ2周波以上の信号を一度に受信できるため、測位の演算時間が短く、車両の位置を迅速、高精度に把握できるという。また、ソフトバンクが全国3300カ所以上に設置している独自基準点を利用するため、ユーザー側で基準点を事前に設置する必要がなく、スムーズな利用が可能だとしている。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
Microsoft、「PrintNightmare」対策で「ポイントアンドプリント」を管理者権限に
アプリ・Web
2021-08-12 12:04
アイルランドの医療サービスにランサムウェア攻撃–システムを停止
IT関連
2021-05-18 03:48
デジタルワークプレースの成熟度が高いほどビジネス成果を達成–ガートナーが見解
IT関連
2024-08-21 18:23
企業で進むSaaS利用、煩雑化する管理統制に課題
IT関連
2023-08-23 13:32
“定番PC”を目指すために“当たり前”を見直した「VAIO」新製品の肝
IT関連
2023-03-31 10:41
Zendesk、日本でサービス部門を新設–3種類のサービスパッケージを提供開始
IT関連
2022-06-17 19:32
シン・エヴァ「最後の舞台挨拶(1回目)」無料配信に「2回目もお願い」の声
くらテク
2021-07-14 01:01
予測困難な時代を乗り切るには働き方をデジタル化–ServiceNowが訴求
IT関連
2022-10-22 07:02
M3搭載「MacBook Air」レビュー–AIタスクの性能が向上した軽量ノートブック
IT関連
2024-03-31 21:35
「ニコニコサービス」には大規模かつ執拗なサイバー攻撃、ドワンゴが見解
IT関連
2024-06-16 09:18
バーチャルキャストの無料版、個人・法人問わず商用利用OKに
企業・業界動向
2021-04-11 13:10
富士通が仮想化5G基地局を開発、世界で展開
IT関連
2022-02-26 03:05
アビーム、高度な企業課題に対応する「AIソーシング」を発表
IT関連
2024-03-21 14:01
米海軍やデルタ航空の「着るロボット」を作る外骨格パワードスーツのSarcosがSPAC合併計画を発表
ロボティクス
2021-04-08 19:47