NECソリューションイノベータ、4.7億円削減した社内用AIチャットボットを商品化
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NECソリューションイノベータは12月15日、人工知能(AI)チャットボットサービス「NEC 社内情報アクセスアシスタント」を発売した。元々は社内向けの問い合わせ対応や情報検索ツールだったが、年4億7000万円の対応コストを削減できたため商品化したという。
新サービスは、従業員が社内手続きや申請、知りたい社内ルールなどをチャットで質問すると、「FAQ検索」および「横断検索」によってAIが該当する可能性のある回答、関連ページやファイルの一覧を提示する。管理者が事前に用意したFAQから該当する回答を優先して表示し、FAQにない場合は横断検索でさらにページやファイルの結果一覧を表示する仕組みなっている。
元々は社内用に開発したもので、開発以前は従業員が知りたい情報を社内のウェブページなどに掲載していたが、それでもスタッフ部門が1日100件近くの従業員から電話を受けているなど、問い合わせ対応の負担になっていた。開発後は電話の問い合わせが激減し、業務コストが年間で約4億7000万円(従業員1人当たり年間約3万7000円)減少した。この実績を基に、社外へ販売することになった。
商用サービスとしての機能は、上述の「FAQ検索」「横断検索」に加え、チャットで社内システム名を入力すればすぐアクセスできる「社内システム呼び出し」、CSV形式のフォーマットによるFAQ登録や、利用者のFAQ評価結果、FAQ登録要望の一覧、質問トレンドを把握するなど管理者向けのものを提供する。
サービスメニューは3種あり、無料の「トライアル」と、有料で利用者500人までの「スタンダード」(月額12万円))、同1000人までの「ラージ」(同20万円)になる。別途、初期および変更の設定作業料として1回に付き30万円がかかる。利用者1000人以上の場合は個別見積もりになる。同社は、今後3年間で約100社への販売を計画している。