マルハニチロ、「Bill One」導入で紙の請求書を年間24万枚削減–インボイス制度対応も
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マルハニチロはインボイス管理サービス「Bill One」を導入した。同サービスを提供するSansanが1月30日に発表した。
Bill Oneは、紙やPDFなど、あらゆる請求書をオンラインで受領・データ化し、月次決算の加速を推進するインボイス管理サービス。2021年にはコンカーが提供する請求書管理クラウド「Concur Invoice」と連携しており、請求書の受け取りから支払申請・承認まで一連の請求書業務のデジタル化を推進している。今回、マルハニチロではBill OneとConcur Invoiceの連携機能を活用する。
マルハニチロでは、多種多様な企業との取引があり、受領する請求書は「メーカーからの仕入れに関する請求書」「販管費に関する請求書」「その他経費に関する請求書」の3種類が存在し、毎年24万枚の紙の請求書を受領しているという。また、紙の請求書が多くを占めており、請求書の処理に時間と手間がかかるとともに、請求書の紛失のリスクを抱えるなど、アナログな請求書業務に課題を抱えていた。加えて、インボイス制度の導入を見据えた請求書業務の効率化も求められていたという。
同社は、以前から経費精算サービスとして「Concur Expense」を導入していたため、システム設計の容易さや利用者の操作性を考慮し、Concur Invoiceの導入を検討していた。しかし、Concur Invoiceのみで利用する場合、紙で届いた請求書はスキャン後にアップロードする必要があるため、業務負荷の増加につながると判断。そのため、Concur Invoiceに加えて、請求書の形式を問わずに正確にデータ化できるBill Oneの導入を決定したと説明した。
同サービスの活用で、年間24万枚の紙の請求書と1万2000時間の業務を削減し、全社で進めるペーパーレス対応「紙改革」の推進を加速。また、これまで各現場がそれぞれで受け取っていた請求書を同サービスに集約することで、業務フローを標準化し、組織として請求書をクラウド上で一元管理できる体制を整えたという。
同サービスは、2023年に導入予定のインボイス制度に対応できるように機能開発を進めている。マルハニチロは、同サービスの導入により、現在の請求書業務を効率化するだけでなく、将来的な法改正への対応と、法改正に伴い発生する担当者の作業負担の低減につなげるとしている。