「Raspberry Pi Pico」開発のための「Windows」用インストーラーが登場
今回は「「Raspberry Pi Pico」開発のための「Windows」用インストーラーが登場」についてご紹介します。
関連ワード (クライアント等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「Raspberry Pi Pico」のプログラミングのため、「Windows」でCやC++を用いている開発者に向け、Windows用インストーラーが新たにリリースされ、GitHubで公開された。
この新たなWindows用インストーラーによって、Pi Picoや、「RP2040」をベースにしたその他のボード向けの開発に着手するためのツールチェーンを容易にインストールできるようになる。
Raspberry PiのGordon Hollingworth氏は同社ウェブページ上で、Linuxベースの開発者向けツールチェーンをインストールするのは簡単だが、Appleの「macOS」用やMicrosoftのWindows用のツールチェーンをインストールするのは「常に少しばかり難しい」ものとなっている、特にWindowsの場合はそう言えると説明している。
Windows用のこれらツールは、最近12ドル(約1640円)で発売された「Raspberry Pi Debug Probe」を使い、Windows搭載PCからUSBを介してPiデバイスのデバッグをしたい場合に重宝するはずだ。
Hollingworth氏は、「Pi PicoとそのSDKをローンチした際、Linuxベースのツールチェーンがあればユーザーは満足してくれるだろうと考えていた。しかし、AppleのmacOSやMicrosoftのWindowsとともに使いたいと考えている人たちのために、これら双方のプラットフォームでツールチェーンを設定、機能させるドキュメントも用意しておいた」と記している。
「macOS上へのSDKのインストールはLinuxの場合とさほど変わることなく、ほぼそのままの状態で機能するが、残念なことにWindows上へのインストールはずっと複雑なものだった。Windowsは著しく異なる環境なのだ」(同氏)
インストーラーを開発したエンジニアのNikhil Dabas氏は「Linuxシステム向けのPi Picoをセットアップするプロジェクトとほぼ同じくらいの規模だった」と述べている。同氏は、Microsoftの人気エディター「Visual Studio Code」(VS Code)を用いてWindows用のPi Pico開発環境をセットアップするための手順書も作成した。この手順書は、Windows用の「Git」と「Python 3.9」「CMake」などとともにツールチェーンに含められている。
Hollingworth氏によると、VS Codeを既にインストールしているWindowsユーザーは、VS Codeに追加したその他の拡張機能によるさまざまな設定に起因する不具合に遭遇する可能性があるという。しかし、Dabas氏のインストーラーを用いてVS Codeをクリーンインストールした場合には「うまく動作する」はずだとHollingworth氏は記している。