グーグルの「Bard」、画像を含む回答が可能に–視覚的に分かりやすく
今回は「グーグルの「Bard」、画像を含む回答が可能に–視覚的に分かりやすく」についてご紹介します。
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Googleは米国時間5月23日、同社が開発している生成型の人工知能(AI)エンジン「Bard」で、英語での回答に画像を組み込めるようにしたと発表した。Bardは、OpenAIの「ChatGPT」やMicrosoftの新しい「Bing」と競合している。
今後、Bardは質問を投げかけられた際に、オンライン上で見つかった画像を表示することで、ユーザーの視覚的理解をより深められるようになる。こうした画像は既にオンライン上に存在しているものであり、「DALL・E 2」や「Midjourney」「Adobe Firefly」「Bing Image Creator」といったAIによって生成されたものではない。しかしGoogleは、画像生成機能をBardに搭載すべく取り組んでいるという。
Googleの広報担当者は、「当社はAdobe FireflyをBardに統合しようともしている。これによりユーザーは簡単かつ迅速に、自らの創造的なアイデアから高品質な画像を生み出せるようになる」と述べた。
Bardでは画像を直接要求することもできるようになった。画像の出典も表示される。このため例えば、ニューオーリンズで見るべき場所、あるいは計画中の自動車旅行で訪れるべき眺めの良い場所を探したい場合に重宝するはずだ。
さまざまな質問に斬新な応答を返すChatGPTが2022年11月に公開されて以来、GoogleはAIへの取り組みを強化している。そして2023年2月、同社はMicrosoftがBing検索にChatGPTを統合すると発表したのと時をあわせるかのようにBardを発表した。
Googleがこの5月に開催した開発者向け年次会議「Google I/O」の基調講演において、講演者らは2時間のプレゼンテーションでAIという言葉を140回以上にわたって口にし、AIの話題に多くの時間を割いていた。また、「Pixel Fold」スマートフォンをはじめとするハードウェアの発表とともに、Bardを一般公開し、AIを統合した検索の実験的なバージョンも披露した。
Googleが検索にAIを完全なかたちで統合した場合、数十億の人々がオンライン上で情報を検索する際のエクスペリエンスが変化することになるだろう。しかしそれは、広告駆動型となっている大規模なインターネット経済について再考を迫るものになるかもしれない。Google I/Oが開催された日、同社の株価は4.1%上昇した。これは投資家からの信頼を反映したものと考えられる。