NEC、製造・流通業向けに「経営・業務最適化コンサルティングサービス」を提供
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NECは、製造業や流通業向けに、サプライチェーンにおける企業の強みと弱みを可視化し、経営・業務プロセスとITの観点で最適な施策・実行計画を策定する「経営・業務最適化コンサルティングサービス」の提供を開始したと発表した。
同サービスでは、NECのDX戦略コンサルタントとAI、量子コンピューティング、数理最適化技術などの専門家がチームを構成し、経営/業務課題の可視化から戦略構想策定、実行・定着までをエンドツーエンドで支援する。
同サービスは「サプライチェーン管理(SCM)アセスメント」「構想策定支援」という2つのサービスで構成されている。両サービスの税別標準価格は、SCMアセスメントが800万円から、構想策定支援が2000万円から。
SCMアセスメントでは、SCM診断項目を用いたSCM成熟度レベルと利益創出につながる強みの分析により、利用企業のサプライチェーン上の経営/業務課題を可視化し、解決の方向性を提示する。
SCM診断項目は、収益力強化の視点で利用企業のサプライチェーン関連業務の成熟度評価・課題分析を行うためのNEC独自の診断項目。SCM成熟度レベルは、SCM診断モデルを基に、企業における組織の対応力・組織力の状態を数値で判定し、スコア化したもの。
同アセスメントでは、利用企業へのインタビューを通じて、販売や需給、生産管理などのSCM成熟度レベルの現状把握と目標設定を行い、優先的に改革すべきポイントも提示する。
構想策定支援では、SCMアセスメントの結果を踏まえ、経営・業務プロセスとITの観点から、最先端技術の活用を含む解決策を検討し、実行計画を策定する。策定には、生産計画最適化や配送計画最適化など豊富な経験を持つNECの最適化エンジニアやデータサイエンティストが参画し、改善見込みを考察する。
これらにより、実効性の高いIT施策を策定するとともに、既存の量子コンピューティング適用サービスとの連携によりシームレスに実行していく。
NECは、今回のサービス提供開始に合わせ、経営・業務最適化のためのIT施策として、提供する量子コンピューティング関連サービスを強化する。同社は今後、量子コンピューティング関連サービスをはじめとする最適化関連事業で2025年度までに100億円の売り上げを目指す。
「NEC Vector Annealingサービス」では、求解性能を従来サービスと比べて約9倍高速化させ、構築済みモデルの再利用性向上に向けオートチューニング機能を提供する。また、制約優先・高次項への対応により、不等式制約や3次項以上の式の取り扱いを可能にした。
NEC Vector Annealingサービスは、NECが研究・開発を進めている量子アニーリング処理に適した独自開発のアルゴリズムを組み込んだソフトウェアを、ベクトル型スーパーコンピューター「SX-Aurora TSUBASA」上で動作させ、クラウドサービスとして提供するもの。
量子コンピューティング教育サービスも強化し、既存の数理最適化技術と量子アニーリング技術の違いを学び、適切に使い分けるスキルを習得するコース「実践編2」を提供する。