中部電力、ITコストマネジメント基盤にTBMツールを採用
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中部電力は、ITコストマネジメント基盤として、Technology Business Management(TBM)を実現するSaaS「Apptio」を採用した。ソリューションを提供するApptioが1月17日に発表した。
中部電力グループは現在、「お客さまサービスの変革」と「業務の変革」の2軸でデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略に取り組んでいる。その中で、IT組織が管理すべきデータ構造は複雑化し、さらには中部電力の分社化による影響もあり、IT予算の策定、期中管理、利用部門とグループ会社への配賦、課金管理にかかる非効率性と業務工数が課題となっていた。
この状況を改善するため、ITコストマネジメントの高度化と効率化を目指し、TBMとその実践を支えるApptioのSaaSソリューションの導入を決定した。
TBMは2007年にApptioの創業者であるSunny Gupta氏が提唱したメソドロジー。ITリソースから事業部門のニーズまでを統合的にマネジメントする手法で、テクノロジーの経営資源(ヒト・モノ・カネ)と投資ニーズを統合的にマネジメントし、ITの価値最大化を実践するものになる。
中部電力は現在、ITコストマネジメントにおける業務効率の改善と属人性の解消を目指して取り組んでいる。手作業でのファイル集計によるITコストマネジメント手法から脱却し、TBMが提供するベストプラクティスに合わせて標準化した上で、Apptio上に段階的に実装する予定としている。
また、最新のITコストとITサービスの利用状況のデータをApptio上に一元管理していくことで、可視化および分析効率の改善とデータ信頼性の向上を見込んでいる。Apptioの活用を拡大することで、TBMをベースとしたITコスト管理指標や重要業績評価指標(KPI)の整理を進め、ITコストの適正化に取り組んでいく。
これらの取り組みにより、経営層をはじめとした各ステークホルダー(利害関係者)に対し、DX戦略の意思決定に必要となるITコストの情報提供を強化し、IT部門としての説明責任を果たしていくとしている。