メニーコアに最適化した国産の高性能RDB「劔(Tsurugi)」、ソースコードの公開を開始
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日本電気株式会社(NEC)と株式会社ノーチラス・テクノロジーズがNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトとして開発をしてきた国産の高性能リレーショナルデータベース管理システム「劔(Tsurugi)」のソースコード公開が、本日(2023年10月5日)午後3時にGitHubで開始されました。
ソースコードは劔(Tsurugi)のコミュニティサイトからGitHubサイトにアクセスすることでダウンロードできます。Dockerイメージも用意されているため、すぐに試すことも可能。
開発元であるNECとノーチラス・テクノロジーズは、商用サポートなどを必要とする顧客向けにサブスクリプションの提供も来春に予定していると発表しています。
また、さくらインターネット株式会社の協力を得て、PoC環境を年内にサービス化する予定。サーバの貸し出しの検討も進めているとしています。
メニーコア、大容量メモリに最適化されたインメモリDB
劔(Tsurugi)の最大の特徴は、最新のハードウェアに最適化されていることです。
現在主流となっているリレーショナルデータベース製品の多くが、少数のプロセッサコアやハードディスクを備えたマシンでの動作を想定しています。
それに対して劔は最新のハードウェアであるメニーコア、大容量メモリでの実行に最適化されたインメモリデータベースとして開発され、ハードウエアの性能が向上するほどシステムの性能も高まる特性を有しています。
32以上のコア数を有するハードウエアにおいては、世界最速レベルの処理性能456万TPSと219ナノ秒の応答遅延を実現したと説明されています。
劔(Tsurugi)の解説本「次世代高速オープンソースRDB Tsurugi」(日経BP)も販売されており、導入手順から利用方法、アーキテクチャ、機能の説明、最新のデータベースとしての理論的などが解説されています。