「Ubuntu」の「Wayland」モードで「Firefox」を実行するには
今回は「「Ubuntu」の「Wayland」モードで「Firefox」を実行するには」についてご紹介します。
関連ワード (Linuxノウハウ、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「Ubuntu 23.10」がまもなくリリースされる。素晴らしいリリースになりそうな雰囲気がすでに漂っている。Ubuntu 23.10の特徴の1つは、「Wayland」モードで動作する「Snap」版「Firefox」が標準で搭載されていることだ。
読者の皆さんが何を考えているのかはもう分かっている。皆さんは、すでにWaylandがデフォルトのLinuxディストリビューションを使用しており、Firefoxも問題なく動作している。しかし、だからといって、皆さんの使用するバージョンがWaylandグラフィックススタックを最大限に活用しているとは限らない。実際、皆さんのFirefoxが「XWayland」経由で実行されている可能性もある。その場合、完全なWaylandサポートの恩恵を受けることはできない。
だが、完全なWaylandサポートがなぜ必要なのだろうか。ユーザーがHighDotsPerInch(HiDPI)の恩恵を受けるコンピューターを使用していても、XWayland経由で動作するFirefoxはそれを無視するので、特定のウェブサイトやウェブフォントが本来の画質よりもぼやけて見える可能性がある。また、Firefoxをマルチジェスチャーで操作することもできない。
皆さんはどうか分からないが、筆者はそれらの機能を享受したいと考えている。
幸い、これはLinuxなので、問題を解決する方法は常に存在する。
そのことを念頭に置いて、本記事では、Snap版FirefoxをWaylandモードで実行する方法を紹介する。
必要なもの:これを機能させるには、Wayland通信プロトコルをデフォルトで使用する、実行中のLinuxディストリビューション(「Ubuntu 23.04」や「Fedora 38」など)が必要だ。sudo権限を持つユーザーも必要になる。本記事では、「Ubuntu Linux」を使って説明を進めるので、「Debian」や「Ubuntu」をベースとしないディストリビューションを使用している人は、インストールコマンドを変更する必要がある。
注:1つ目の方法は、Ubuntu 23.10では機能しない。Ubuntu 23.10のSnap版Firefoxは、最初からデフォルトでWaylandが完全にサポートされているからだ。
最初に、デスクトップにログインして、ターミナルウィンドウを開く(今回の手順には、コマンドラインの使用が必須であるため)。
これはうまくいかないと思う人もいるかもしれないが、問題なく機能する。実際に、筆者はFirefoxの複数のインスタンスを同じマシン上で保持することがよくある。したがって、Snap版Firefoxを維持したい(そして、Waylandサポートを追加したい)場合は、以下のコマンドを実行するといい。
以下のコマンドを実行して、Mozillaの公式リポジトリーを追加する。