AWSのコード生成AI「CodeWhisperer」、生成モデルのカスタマイズが可能に。社内の独自ライブラリやAPIを生成コードに組み込める新機能がプレビュー公開

今回は「AWSのコード生成AI「CodeWhisperer」、生成モデルのカスタマイズが可能に。社内の独自ライブラリやAPIを生成コードに組み込める新機能がプレビュー公開」についてご紹介します。

関連ワード (フラグ、手動、自動生成等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Amazon Web Services(AWS)は、コメントやコードの一部からAIがコードを自動生成してくれるサービス「Amazon CodeWhisperer」の新機能として、生成モデルをカスタマイズし、社内の独自ライブラリやAPIなども生成されるコードに組み込むことができる新機能をプレビュー公開しました。

下記はAWS CEO Adam Selipsky氏のツイート。

Exciting news! Amazon CodeWhisperer’s new customization capability is now available in preview! The new feature helps customers to securely customize CodeWhisperer suggestions using their private codebases, internal APIs, libraries, and best practices in code suggestions. This… pic.twitter.com/JugsxLe2nY

— Adam Selipsky (@aselipsky) October 17, 2023

Amazon CodeWhispererは、オープンソースやAmazon社内のコードリポジトリなどから収集した数十億行のコードを基に機械学習を行い、プログラマが書き始めたコードの続きや、コメントの内容からコードを生成、提案してくれるサービスです。

コードを生成してくれる代表的なAIサービスであるGitHub Copilotの、AWS版と言ってよいでしょう。

特にAmazon内部のリポジトリを基に学習されているため、AWSのサービスを活用するコードの生成は得意とされています。

また、脆弱性のあるコードになっていないかどうかを発見し改善案を提案してくれるセキュリティスキャン機能や、オープンソースのコードと似たコードにフラグを立てて警告してくれる機能なども備えています。

対応するプログラミング言語はPython、Java、JavaScript、TypeScript、C#、Rust、Go、Ruby、Scala、Kotlin、PHP、C、C++、Shell、SQL.など。対応するコードエディタはVisual Studio Code、IntelliJ IDEA、AWS Cloud9などです。

CodeWhispererの生成モデルをカスタマイズ

一部の企業や組織では、社内で独自に開発したライブラリや社内で利用されているサービスのAPIなどを利用したソフトウェア開発が行われています。

今回のAmazon CodeWhispererの新機能では、これら社内限のライブラリやAPIを含むコードを追加でAmazon CodeWhispererに読み込ませることでAmazon CodeWhispererの生成モデルをカスタマイズできるというものです。

生成モデルをカスタマイズした後のAmazon CodeWhispererは必要に応じて社内限のライブラリやAPIが組み込まれた形でコードを生成してくれるため、独自ライブラリやAPIを使った開発でもAmazon CodeWhispererを用いた生産性の向上が期待できます。

社内限のライブラリやAPIのコードをCodeWhispererに読み込ませる

Amazon CodeWhispererの生成モデルをカスタマイズするには、AWS CodeStarコネクションを使ってAmazon CodeWhispererを社内用のライブラリやAPIを用いたコードを含むGitHub、GitLab、BitBucketのコードリポジトリに接続するか、もしくはコードをAmazon S3のバケットにアップロードします。

生成モデルをカスタマイズしたらその内容を確認し、手動で有効化してチームメンバーのIDEで利用できるようにします。メンバーごとに、カスタマイズされた生成モデルを利用するかしないかなども設定可能です。

この新機能は有料のAmazon CodeWhisperer Professional版でプレビュー提供されます。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
NTTデータグループ社長が説く「AIエージェントのインパクト」とは
IT関連
2025-02-08 00:33
「Terraform」など開発のHashiCorp、日本市場での事業拡大戦略を発表
IT関連
2021-05-28 19:34
日本企業の半数が「3〜5年のうちに自社が後れを取る恐れ」と懸念–デル調査
IT関連
2023-05-18 11:54
2025年のクラウド戦略を総点検せよ–ガートナーの提言から考察
IT関連
2024-11-08 21:24
Facebookの年次開発者会議、今年は「F8 Refresh」として6月2日にオンラインのみで
企業・業界動向
2021-03-25 17:39
LINEの不具合、原因はメンテナンスの人的ミス 誤って機器をシャットダウン
ネットトピック
2021-04-14 07:48
富士通、海外で提供したCOBOLアプリ自動変換サービスを日本でも開始
IT関連
2024-05-09 18:13
USJに「鬼滅の刃 XRライド」9月登場 VRゴーグル付け予測不能の「無限列車」へ
くらテク
2021-07-13 02:26
[速報]AWS、クラウド基盤用のカスタムチップ「AWS Nitro v5」を発表。パケット処理能力など向上。AWS re:Invent 2022
AWS
2022-11-30 20:22
福島銀行、AWSで稼働する新勘定系システムの運用を開始
IT関連
2024-07-19 14:37
センコーグループ、出張・経費管理SaaSを採用–改正電帳法対応で業務を標準化・スリム化
IT関連
2022-05-15 12:40
熊本高専、熊本県・熊本県教育委員会と連携–プログラミング教育の推進など図る
IT関連
2023-03-14 15:42
ホンダ、自動運転「レベル3」に対応した新型レジェンド発表 リース販売で1100万円、100台限定生産
ネットトピック
2021-03-05 07:27
Metaのメタバースが目指す、新たなコラボレーションの世界
IT関連
2022-12-29 14:36