横河電機とNTT Com、「共同利用型OTクラウドサービス」で製造管理パッケージを提供
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横河電機とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、両社で開発してきた「共同利用型OTクラウドサービス」の第一弾として、横河電機の「OpreX Asset Operations and Optimization」のラインアップの1つで、製造実行システムの「CIMVisionPharms」のクラウド対応版を国内で提供開始した。
共同利用型OTクラウドサービスは、横河電機が強みとする制御系システム(OT)領域とNTT Comが強みとするIT領域の知見を融合させ、製造業界のDXを支援するサービス群。
CIMVisionPharmsは、製剤から包装・出荷までの製造業務範囲をカバーした製薬業界向けの製造実行システムで、製造工程の管理や運転員の支援を行う。同ソリューションはPIC/S(医薬品査察協定及び医薬品査察共同スキーム)のGMP(適正製造規範)に準拠している。
PIC/Sは国際的な医薬品査察協定および医薬品査察協同スキームで、欧米、アジアなどの約50カ国が加盟している。GMPは、安全で効果的な医薬品・食品を生産するための製造・品質管理に関する基準。
CIMVisionPharmsは、GMPで定めた組織の責任階層によるアクセス制限管理電子記録・電子署名規則(厚生労働省ER/ES指針)に対応した機能の実現や、指図に対する作業現場への詳細な指示を行い、固形製剤や注射製剤などさまざまな医薬品製造に適用できる豊富な機能を備えている。
クラウド版のCIMVisionPharmsは、NTT Comが提供しているデータ利活用向けプラットフォーム「Smart Data Platform」のサーバおよびネットワークサービスを利用して構築されている。これにより、高いセキュリティ環境でありながらもシステムの更改や機能拡充、リソース変更、制御内容の変更などに柔軟に対応できる。
またクラウド対応したことにより、管理業務負荷の低減・運用コストの適正化が実現した。サブスクリプション方式での提供とすることで、コストはCAPEX(資本的支出)からOPEX(事業運営費)となり初期コストを削減することができる。
さらにNTT Comが提供しているマネージドサービス「X Managed」を利用して運用されるため、ユーザーは業所・工場内に設置されていたサーバの保守・運用業務から解放される。サーバ基盤のリソース変更にも柔軟に対応できることから、企業内の事業変化に素早く追従でき、運用コストの適正化もできるとしている。