NECソリューションイノベータと倉敷中央病院、生活習慣病発症リスクを予測するAIモデル開発
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NECソリューションイノベータと大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院は、定期健康診断の結果から、4年以内の生活習慣病の発症リスクを予測するAIモデルを開発したと発表した。
同AIモデルにより、定期健康診断を受診するだけで、糖尿病や高血圧症、脂質異常症、動脈硬化、急性心筋梗塞など11種類の生活習慣病に関する4年以内の発症リスクが分かるようになるという。
NECソリューションイノベータは倉敷中央病院とともに、2022年10月からAIモデルについて共同研究を行ってきた。同研究では、倉敷中央病院が保有する匿名化した約45万人分のカルテと予防医療プラザが保有する約10万人分の定期健康診断のデータが利用されている。
今回、倉敷中央病院の医師との協議を経て予測モデルが確立したため、将来の健康状態を可視化し、人々の行動変容を促進するNECソリューションイノベータの製品「NEC 健診結果予測シミュレーション」に搭載し、「疾患発症リスク予測機能」として販売する。
疾患発症リスク予測機能では、定期健康診断データを分析し、11種類の生活習慣病に関する4年以内の発症リスクが、同性/同年代と比べてどのくらい高いかを表示する。従来、NEC 健診結果予測シミュレーションで表示していた検査値の予測推移だけでなく、具体的な疾患名と詳しい情報を提示できる。
また、提示した疾患名に関連するオプション検査を表示し、自覚症状のない生活習慣病の早期発見につなげる。オプション検査の情報は、検査を実施する健診・医療機関と疾患ごとに設定可能。
さらに、疾患の発症リスクを減らす効果が期待できる生活習慣の改善策を受診者に適した内容で提示する。改善策に取り組んだ場合の疾患発症リスクの変化をシミュレーションし表示することで、期待効果を分かりやすく伝え、受診者自身の改善策への継続的な取り組みを促す。
疾患発症リスク予測機能を搭載したNEC 健診結果予測シミュレーションの年間税別利用料は、236万3000円から。3年間で150施設への導入を目指している。