DeepL、「DeepL API」でコンテキストパラメーターを提供–コンテキストの追加を可能に
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ドイツに拠点を置き、機械翻訳サービス「DeepL翻訳」を提供するDeepLは現地時間7月5日、コンテキストパラメーター機能の一般提供を発表した。「DeepL API」において、翻訳のカスタマイズと精度を向上させる。
コンテキストパラメーターは、テキスト翻訳リクエスト内に追加のコンテキスを与えることを可能にし、さらなる制御性と柔軟性をAPI内で提供する機能。製品名、説明、記事タイトルなど、リクエストの前後にあるコンテンツを追加することで翻訳を向上させることができる短く、文脈が分かりづらいソースで特に有用だという。
同機能を先行利用していたWeglotやKicktippといった企業からのフィードバックは良好であったことから、同機能の一般提供をDeepL API内で開始したとDeepLはいう。
コンテキストパラメーターを使うには、テキスト翻訳をリクエストする際、翻訳対象のテキストに関する追加のコンテキスを提供するパラメーターを一つ含める。このコンテキスト自体は翻訳されず、出力される翻訳の精度と正確さを向上するのに使われる。
DeepLは、同機能について、あらゆる業界で効果的な翻訳を可能にするが、特に、商品の命名規則や説明の正確さが販売体験の向上に重要となる電子商取引(EC)分野では役に立つとしている。
コンテキストパラメーター利用のメリットとしては、翻訳精度の向上に加え、コンテキストを提供するテキストが翻訳文字数としてカウントされないことによるコスト効率のよいAPI利用、翻訳文で希望する品質とニュアンスを得ることを可能にする細かな制御性などを同社は挙げる。
コンテンツパラメーターは現在、追加の設定不要でAPI内での利用が可能。