東進と日本マイクロソフト、生成AIを活用した英作文の自動添削システムを開発
今回は「東進と日本マイクロソフト、生成AIを活用した英作文の自動添削システムを開発」についてご紹介します。
関連ワード (「GIGAスクール構想」で進化する教育現場、CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
東進ハイスクール・東進衛星予備校(東進)を運営するナガセは、日本マイクロソフトと連携し、「Azure OpenAI Service」を活用した自動英作文添削講座「英作文1000本ノック」を開講したと5月20日に発表した。
英作文1000本ノックでは、「GPT-4」を活用し、基礎から難関大学レベルまでの和文英訳1000題の採点・添削指導を即時に行うことができる。間違った回答に対しては、生徒が書いた表現を尊重しながら改善のためのアドバイスを行うという。正答した場合でも、ほかの表現方法を別解として提供するため、表現直や語彙(ごい)力の拡大につながるとしている。
ナガセは、大学入試に備える受験生にとって英作文が必須のスキルであるにも関わらず、教育現場では十分な指導ができていない状況に課題を感じていたという。授業や校務で多忙な教員が多くの生徒の添削を行うことは時間的な負担が大きく、教員個人の努力に委ねられていることが英作文指導における致命的な欠陥であるとし、これらの課題を解決するために英作文1000本ノックの開発に至った。
同講座の開発に当たっては、東進の教務力と生成AIを融合することで、難問に対しても即時の添削やレベルに応じた学力を伸ばす添削を両立できたという。ナガセは、2月以降に東進生や石川県の生徒1310人に向けて同講座を無償で提供。その結果を基に機能の追加や開発、最終検証を行い、4月に正式に開講した。
和文英訳の問題は、基本的な文法・構文・語彙を確認する基礎レベルから、大学受験の基礎・標準・難関・最難関の5つのレベルに分けて各200題を設けている。回数の制限はないため、完全答案となるまで何度も挑戦できる。
同講座はAzure OpenAI Service上で構築しているため、性能とセキュリティを両立した環境で学習できるという。また、利用者が増える夕方から夜の時間帯でも安定的に学習に取り組める環境を構築した。ナガセは今後、より効率的に学習に取り組めるように、AIの応答時間の短縮化に向けた改善を行うという。