IBM、「Granite」をセールスフォースの「Einstein 1 Platform」に統合

今回は「IBM、「Granite」をセールスフォースの「Einstein 1 Platform」に統合」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 米IBMは米国時間5月21日、Salesforceとのパートナーシップを拡大したことを発表した。「IBM watsonx」のAIおよびデータプラットフォーム機能とSalesforceの「Einstein 1 Platform」を統合する。

 これにより、双方向のデータ統合や大規模言語モデル(LLM)の柔軟性、CRMソリューション用の事前構築されたアクションとプロンプト、そして責任あるAI開発へのさらなるコミットメントにつながるとしている。

 Salesforceでは、ユーザーがニーズに適したLLMを選択できるようにしている。今回の連携では、ユーザーがLLMを、ビジネスAIプラットフォーム「watsonx.ai」やローコードツールセットの「Einstein 1 Studio」と統合できるようにするという。これにより、主要な「Granite」シリーズのAIモデルと、watsonx上に構築されたユーザー独自のLLMにアクセスできる。

 IBM GraniteをEinstein 1 platformと統合することで、IBM watsonxとSalesforceの共通のユーザーは、クラウドまたはオンプレミスでホストされているかどうかにかかわらず、業界コンテンツの生成、フィールド要約、分類などのさまざまなユースケースでGraniteモデルを利用できるようになる。IBM Graniteは、2025年初めにSalesforceで利用可能になる予定だという。

 また、IBMが擁する業界固有のプロンプトテンプレートとCopilotアクションが、2024年後半にEinstein 1 Studioで利用できるようになる。Salesforceを利用するユーザーは、Einstein 1 StudioのAIビルダーを利用し、SalesforceのCRM向け会話型AIアシスタント「Einstein Copilot」などのアプリケーション全体で、事前構築されたアクションやプロンプトにアクセスできるようになる。

 今回、IBMは「Salesforce Zero Copy Partner Network」に参加した。これは、「Salesforce Data Cloud」との安全な双方向のゼロコピーによる統合を構築するグローバルエコシステムで、Einstein 1 Platform全体でデータを処理できる。

 ユーザーはSalesforce Data Cloud内からwatsonx.dataを介してIBMデータにゼロコピーパターンでアクセスできるため、セキュリティ管理が簡素化され、ビジネスにデータを公開する際のセキュリティリスクを抑えられるという。

 また、IBMとMetaが発起人となって設立した「AI Alliance」にSalesforceが加わった。安全性、倫理、公共の利益に焦点を当てて、AIが協調的かつ透明性を持って開発される世界を創造するというミッションをサポートするとしている。

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