Kotlin 2.0正式リリース。新コンパイラ「K2」採用でコンパイル速度が約2倍、マルチプラットフォーム対応も加速へ
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JetBrainsは、同社が主導して開発しているプログラミング言語「Kotlin」のメジャーバージョンアップとなる「Kotlin 2.0」を、日本時間5月23日に行われたイベント「KotlinConf’24」で発表しました。
KotlinはJavaVM言語として登場し、2017年にAndroidの正式な開発言語になったことで急速に注目度を高めました。現在ではサーバサイドやAndroid、iOS、Windows、Webアプリケーションなどの開発にも対応するマルチプラットフォーム対応のプログラミング言語として展開が進んでいます。
Kotlin 2.0正式リリース
KotlinConf’24の基調講演では、JetBrainsでKotlin Project LeadのEgor Tolstoy氏が登場。200万人の開発者が日常的にKotlinのコードを書いていると紹介。
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その上で、「この2という数字にはほかにも特別な意味があるんだ。ご存じですよね?」として「Kotlin 2.0をリリースします」と、Kotlin 2.0のリリースを正式に発表しました。
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新しいK2コンパイラが正式採用
Kotlin 2.0の最大の特徴は、新しいコンパイラである「K2」が正式に採用されたことです。K2は新しいアーキテクチャに基づいて最初からマルチプラットフォーム対応を考慮して開発されたフロントエンドを備えています。
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K2コンパイラは高速化と拡張性の向上が図られており、従来のコンパイラのフロントエンドが抱えていた技術的負債の解決や未修正だったバグの修正などが行われています。
そして、コンパイル速度は従来のコンパイラと比較して約2倍に高速化されました。
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安全なマイグレーションが可能
Kotlin 2.0では、あえて新しい機能の追加や文法の変更などは行われていません。また、正式リリース前に多くのサードパーティやコミュニティなどのコードによる検証も行われた結果、従来のバージョンから安全にマイグレーションできると説明されました。
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Kotlinは今後、この新しい堅牢なコンパイラの搭載を基盤にして、データ関連の操作やより抽象的な操作、高速な動作を可能にするコード、安全なライブラリ、そして積極的なマルチプラットフォーム展開などを進めていくことになるとしています。