ミッチェル・ハシモト氏の個人開発によるターミナルエミュレータ「Ghostty 1.0」、12月に正式リリース予定。オープンソースとして公開へ

今回は「ミッチェル・ハシモト氏の個人開発によるターミナルエミュレータ「Ghostty 1.0」、12月に正式リリース予定。オープンソースとして公開へ」についてご紹介します。

関連ワード (同氏、発信、説明等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


HashiCorpの創業者の一人であるミッチェル・ハシモト氏は、個人のプロジェクトとして開発してきたターミナルエミュレータ「Ghostty」のバージョン1.0を今年(2024年)12月にリリースし、合わせてオープンソースとして公開することを明らかにしました。

ハシモト氏は2023年12月にHashiCorpを退職。その後、個人プロジェクトとしてターミナルエミュレータの開発をしていることをX/Twitterなどで以前から発信していました。

これは2023年5月のポストです。「ここ数年、なんとなく自分用のターミナルエミュレーターを作っていた。過去18カ月、これを自分だけのターミナルとしてフルタイムで使っている」と書いていることから分かるとおり、HashiCorp在職中から空き時間を使って作っていたようです。

I like to build and use my own tools, but I went a little far on this one… For the past few years, I've been casually off and on building my own terminal emulator. And for the past 18mo, I've been using it as my exclusive terminal full-time, which is neat. pic.twitter.com/naCfrZ0iBm

— Mitchell Hashimoto (@mitchellh) May 26, 2023

Zig言語を採用して、スクラッチから開発。カスタムのフォントレンダリングを実装し、macOSネイティブなGUIを実現など、ハシモト氏のこだわりが伝わります。

It's written in Zig. It is totally from scratch and totally overkill. It has a custom font renderer (yes, ligatures). It uses Metal on macOS to render. The app chrome is SwiftUI so it just is a completely native GUI experience, including tabs and splits. It also supports Linux.

— Mitchell Hashimoto (@mitchellh) May 26, 2023

今回そのターミナルエミュレータが「Ghostty 1.0」としてリリースされることになります。対応するプラットフォームはmacOSとLinuxです。

ベストなターミナルエミュレータが目標

ハシモト氏は、既存のターミナルエミュレータの中でベストなものになることを目標にGhosttyの開発を行っているとし、Ghosttyの特徴を、高速であること、機能が豊富であること、プラットフォームネイティブなUIであることの3点だと説明します。

高速であることとは、テキストの入出力、エスケープシーケンスの処理、レンダリング、入力のレイテンシなどがいずれも高い性能を実現していることを指します。日本語テキストのような複雑なフォントが入り交じるファイルをcatコマンドで表示させる場合でも非常に高速に表示されるとしています。

機能豊富であることとは、Ghosttyは他のどの端末エミュレータよりも多くのxtermエスケープシーケンスをサポートしているだけでなく、スタイル付きアンダーライン、Kitty キーボードプロトコル、グラフィックプロトコルなど、最新のターミナル仕様のほとんどすべてをサポートしているとのこと。

プラットフォームネイティブとは、macOSとLinuxそれぞれのネイティブなGUIツールキットを用いて開発されているため、右クリックやタブやスプリットといったネイティブな操作がそのまま使えるとのことです。

ハシモト氏はGhosttyを商用製品化するつもりはないとしており、その理由としてGhosttyは同氏にとってパッションプロジェクトであり、過去の成功によってすでに経済的自由を実現しているために金銭的なプレッシャーを感じることなく開発できているからだと説明しています。

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