富山市、上下水道の点検にドローン活用–暗所、高所の点検をサポート
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富山県の富山市上下水道局は、ドローンを使った下水道点検に成功したと発表した。小型ドローン「IBIS2」などを手掛けるLiberaware(リベラウェア)が12月18日に発表した。
ドローンでの点検は、人が進入できないあるいは進入することが困難・危険なエリアの点検を代替するもの。下水道施設内部は、照明がなく暗い環境であることや、下水の流入による有毒ガス発生の危険性があることから、人が立ち入って点検することは容易ではないという。
使用機材はLiberawareのIBIS2。富山駅付近の貯留池や富山県水墨美術館付近の地下貯留地、浜黒崎浄化センターで点検に使用したところ、内部の全容を確認できたほか、人が物理的に進入不可能な30cm四方ほどの空間や地下管廊に張り巡らされている配管の状況を確認できたという。
足場を組んで点検していた、高所や死角となる配管の裏側・壁面との結合部など、ドローンによる近接撮影により、従来の点検に比べより簡単に、詳細な状況の把握ができたとのこと。これにより、点検の省力化・効率化・高度化に結びつける。
今後は、Liberawareと富山市上下水道局の連携を深め、従来の点検手法に代わるドローン技術の活用範囲を拡大する予定。Liberawareでは、屋内狭小空間におけるドローンの活用とDXソリューションの技術基盤を提供していく計画だ。