「AIファースト」と「スイートファースト」でデータドリブン経営の実現を加速–SAPジャパン・鈴木社長
今回は「「AIファースト」と「スイートファースト」でデータドリブン経営の実現を加速–SAPジャパン・鈴木社長」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
2025年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。
SAPジャパン 代表取締役社長 鈴木洋史氏
2024年の日本におけるERP導入においては、もはやクラウドが当たり前になったことを強く実感する1年となりました。SAPジャパンのビジネス状況を見ても、「SAP S/4HANA Cloud」を中心とした「RISE with SAP」と「GROW with SAP」が好調に推移し、クラウドビジネスはグローバルの成長を上回る勢いで伸長しました。
年初には「ビジネスAI元年」を掲げて、SAPの全てのクラウド製品に生成AIを組み込み、経営に役立つ機能を提供できるよう努めてきました。AI活用を見据え、システムに業務を合わせていく「Fit to Standard」手法や、システムのコア機能をカスタマイズせずに活用する「クリーンコア」というSAPの戦略もより一層推進し、多くのお客さまで浸透が進みました。AIの具体的な活用といった面でも、グローバルビジネスを展開されているお客さまでは、すでにPoC(概念実証)の取り組みが推進され、大幅な効率化を実現できる期待が高まっています。
2025年は、「AIファースト」と「スイートファースト」を掲げ、ビジネスAIの推進、ビジネスアプリケーション全体でのクリーンコアの実現をパートナーの皆さまとともに取り組んでいきます。
ビジネスAIの面では、2024年後半に、ERP全体にわたるデータを自動的に収集・処理するためのAIエージェントや、お客様やパートナーが独自にスキルを構築できる「Joule」(AIデジタルアシスタント)の新機能などについて発表しました。2025年前半に利用可能になるこれらの機能の活用を促進し、業務の大幅な効率化を実現していきます。
また、AIをビジネスに有効活用するためには、クリーンなデータをどれだけ用意できるかということが非常に重要です。そのために、SAPの全クラウド製品はもちろん、非SAPアプリケーションとも横断して、ビジネスアプリケーション全体のクリーンコアを実現するためのツール群や、そのクリーンなデータをAIですぐに利用するためのデータ基盤もセットにした「スイート」として提供し、AIをはじめとする様々なイノベーションを お客様にお届けできるよう取り組んでいきます。
パートナービジネスは2024年も大きく成長しましたが、特にパートナー主体でクロージングまでを主導で行うビジネスが飛躍的に成長しました。2025年は、このビジネスモデルをさらに成長させていきたいと考えています。また、クリーンコアを推進するためのパートナーエコシステムづくりにも取り組みます。
2025年以降は、AI活用を実践する段階に入り、AIによる具体的な効果の創出が期待されます。最大限にその効果を享受するために、ビジネスプロセスの標準化を進め、お客さまにおけるデータドリブン経営の実現を加速していきたいと考えています。