広島市、SWAT Mobilityの「モビリティデータ連携基盤」活用–バス路線など最適化
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SWAT Mobility Japanは3月7日、広島市に向けて、モビリティーデータ連携基盤の提供を開始したと発表した。この基盤は、複数のモビリティーデータや人流データを統合し、可視化・分析するものだ。
広島市は「バスの街」と呼ばれるほど路線網が充実しているが、人口減少や運転手不足などの影響で維持が困難になっている。そこで、データに基づいた路線最適化や運行便数の設定が必要とされていたが、客観的な指標や判断基準が不足していた。
SWAT Mobility Japanは、オンデマンド交通運行システム、路線バス交通分析ツール、物流配送最適化システムを提供している。ルーティングアルゴリズムは世界でもトップクラスとの評価されているという。
SWAT Mobilityは、「広島県モビリティデータ連携基盤」から取得したデータを用いて、バスの利用状況などを分析するシステムを構築した。運輸統計や公共交通の指標、他自治体の政策などを参考に、意思決定に必要な指標を検討できる。これが行政担当者が交通事業者や住民と対話する際の基礎データとなり、改善点の洗い出しや効果検証を自立して行えるようになることが期待される。
さらに、同社はデータ分析システムを活用し、広島市内で行われた路線バスの実証運行分析を実施した。その中で実証実験前後の利用者数や利用傾向、関連路線の利用動向変化などを定量的に分析した。
同社は全国20以上の自治体や交通事業者向けにデータ分析を提供しており、日々20万件の乗降データを扱っている。これらの実績から、データ可視化やデータに基づく施策作りの支援に強みを持つ。蓄積されたノウハウを活かし、地域の公共交通課題をデータで解決することを目指す。