マクニカ、基幹システムを「SAP S/4HANA」に移行–月400時間の工数を削減
今回は「マクニカ、基幹システムを「SAP S/4HANA」に移行–月400時間の工数を削減」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
マクニカは、既存の統合基幹業務システム(ERP)を「SAP S/4HANA」に移行した。新たな経営システム基盤「次世代システム」構築プロジェクトは2018年に立ち上がり、2020年にはERPを中心としたプロジェクトを開始していた。プロジェクトを担当した日立システムズが1月31日に発表した。
日立システムズは、マクニカにおける業種・業界に対する業務知識と、数多くの課題対応実績を生かして、システム上の300の課題を解決した。これにより、全社視点での業務効率化を図ることができ、「受発注業務の引き当て」プロセスの改善では月400時間の工数を削減できた。
S/4HANAへの移行では、入念なアセスメントとリハーサルで、スムーズで確実なマイグレーションを実現した。「Microsoft Azure」をシステム基盤にすることで、れまで数週間かかっていたリソース増強が3〜4日で可能となった。
今回の取り組みに先立ち、マクニカでは2018年当時、「2025年、取り扱い量が2倍以上に成長しても、生産性を向上させて業務が回せる仕組みを構築する」というプロジェクトのゴールを掲げていた。
当時、同社が抱えていたシステム上の課題として、部門最適を推進した結果、全社視点での業務効率が低下し、表計算ソフトウェアを使った手作業が多く、非効率が発生していたことが挙げられる、また2025年のSAP ERPのサポート終了に備えてマイグレーションが必要だということは理解していたが、アドオン機能が多いため、業務への影響が懸念されていた。さらにシステム基盤がオンプレミス環境のため、柔軟性や拡張性が低いということも大きな課題だった。