3Dプリント、ロボッティクス、自動化で手頃な価格の家を建てるMighty Buildingsが約42億円調達
今回は「3Dプリント、ロボッティクス、自動化で手頃な価格の家を建てるMighty Buildingsが約42億円調達」についてご紹介します。
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本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
その昔、家を3DプリントするというのはSFだった。
近年住宅は、どんどん高価になっている。特にサンフランシスコ周辺の値上がりは極端だ。そこでもっと手頃な価格の住宅を建設しようとテククノロジーの活用に創造的努力を振り向ける企業が出てきた。
オークランドに本拠を置くスタートアップMighty Buildingsは、3Dプリント、ロボッティクス、自動化を利用して「美しく持続可能で手頃な価格」の住宅を建設しようと試みている。同社はシリーズBのラウンドで4000万ドル(約42億円)を調達した。この資金によ、従来の建設よりも「労働時間を95%削減し、廃棄物は10分の1、スピードは2倍」という3Dプリントによる住宅建設が可能だとしている。たとえば350平方フィートのワンルームならわずか24時間で3Dプリントできるという。
創立後4年になるMighty Buildingsの取り組みはKhosla Venturesの目に止まり、今回のラウンドはKhoslaとZeno Venturesが共同でリードした。
Mighty Buildingsは2020年8月にステルスモードから抜け出した。Khoslaの運営パートナーであるRyno Blignaut(リノ・ブリノー)氏は「このスタートアップは住宅建設のコストと二酸化炭素排出量の両方を50%以上削減できる可能性がある」と考えている。
共同ファウンダーであるCOOのAlexey Dubov(アレクセイ・ドゥボフ)氏によれば、同社は3Dプリントとプレハブを組み合わせたハイブリッドアプローチで住宅建設を行っている。現在の住宅建設業界はコンクリートとスチールに大きく依存しているが、Mighty社はLSM(ライトストーンマテリアル)と呼ばれる独自の熱硬化性複合材料を発明した。
同社によれば、この素材は3Dプリンティングに利用可能で、即座に硬化し、積層間の強度も高く、強固なモノリシック構造を作ることができる。つまりコンクリート型枠の工事のようにオーバーハングや天井などの部分にサポート型枠を必要とせず、一挙に3Dプリントできる。つまり建築の壁だけでなく全な躯体を出力できる。
また複合材の後処理に同社はロボットアームを利用する。これにより、断熱材の必要な箇所への注入が自動化される。3Dプリンティングとロボット機能を組み合わせると建設プロセスの最大80%を自動化できるという。
KhoslaはMighty Buildingsのこうした革新的な建設アプローチに強く惹かれた。
ブリノー氏は「Mighty Buildingsは建物を素材の制約から解き放ち、セメントや鋼材の使用量を劇的に削減することでコストを低下させ、手頃な価格の住宅の供給を増やすとともに、全体として資源やエネルギー持続可能性を向上させることができると考えています」とメールで述べている。
同社は創立以後、多数のADU(追加居住ユニット)を出力・設置しており、現在も注文を受け付けている。ユニットの面積は864平方フィート(80平米)から1440平方フィート(134平米)で、価格は30万4000ドル(約3200万円)から42万500ドル(約4420万円)と見積もられている。サンフランシスコ周辺ではこの規模の住宅は100万ドル(約1億500万円)以上することが珍しくない。
ADUは3Dプリントされたがパネルが外殻をなし、浴室などの要素はオークランドにある同社の8万平方フィートの生産施設でプレハブ生産されている。
現在、同社はカリフォルニアでのみ住宅建設を行っているが、ドゥボフ氏は「同様の施設を作るのは簡単であり、他の地域にも進出したい」としている。
2021年、Mighty Buildingsは住宅デベロッパー向けに計画しているB2Bプラットフォームの一部として、Mighty Kit Systemと多層階の建物をプリントできる新しい繊維強化材料を販売する予定だ。同社はすでに一戸建て住宅とのデベロッパーとの契約を確保してる。今回調達した資金の一部はさらなる自動化によって生産能力を増強するため利用される。
Mighty Buildingの中長期のビジョンは建築家が独自のプランを設計者ンしデベロッパーがMighty Factoryを使用してそうした住宅を低価格で大規模に生産することだ。住宅建設のサービス化、つまりPaaS(プロダクション・アズ・ア・サービス)の実現を目指している。
3Dプリントで住宅を建設しているスタートアップは他にもある。2020年8月、オースティンを拠点とするICONは、シリーズAラウンドで3500万ドル(約36億8000万円)の資金を調達した。同社も3Dプリンター、ロボティクス、先端材料を使用して手頃な価格の家を建てることを目指している。ドゥボフ氏によると、両社における最大の違いは、ICONが建設の大部分を現場で行うのに対し、Mighty Buildingsがあらかじめ工場で製造した材料によるプレハブ工法とのハイブリッドだという点だ。
Mighty Buildingの今回のラウンドには、シリーズAの投資家、Bold Capital Partners、Giant Ventures、Core Innovation Capital、Foundamentalに加えて、ArcTern Ventures、Abies Ventures、Modern Venture Partners、MicroVentures、One Way Ventures、Polyvalentなどの新規投資家を含め12社以上の投資家が参加した。Mighty Buildingsは、Y Combinatorのトップ企業リストにも選ばれており、会社評価額は1億5000万ドル(約15億4000万円)を超えている。ただし同社は現在の評価額を明らかにすることを避けた。
Khoslaのブリノー氏は、「建築は都市景観を作る主要な部分であるだけでなく、リソースの消費も巨大です。米国の炭素排出量では建設、建築は運輸交通や一般産業よりも大きい部分を占めています」と述べた。
KhoslaはOri Living、Vicarious、Katerra、Arevoなどこのような課題に取り組む他の企業にも投資している。
画像クレジット:MightyBuildings
【原文】
Once upon a time, the idea of 3D-printed homes felt like a thing of the future.
But as housing gets less and less affordable — especially in ultra-expensive markets such as the Bay Area — companies are getting creative in their quest to build more affordable homes using technology.
One of those companies, Oakland-based Mighty Buildings, just raised $40 million in Series B funding for its quest to create homes that it says are “beautiful, sustainable and affordable” using 3D printing, robotics and automation. It claims to be able to 3D print structures “two times as quickly with 95% less labor hours and 10-times less waste” than conventional construction. For example, it says it can 3D print a 350-square-foot studio apartment in just 24 hours.
The four-year-old startup’s efforts caught the eye of Khosla Ventures, which co-led the financing along with Zeno Ventures.
Ryno Blignaut, an operating partner at Khosla, believes that Mighty Buildings — which launched out of stealth last August — has the potential to cut both the cost and carbon footprint of home construction “by 50% or more.”
The company takes a hybrid approach to home construction, combining 3D printing and prefab (meaning built offsite) building, according to co-founder and COO Alexey Dubov . It has invented a proprietary thermoset composite material called Light Stone Material (LSM) as part of its effort to reduce the home construction industry’s reliance on concrete and steel.
The material can be 3D printed and hardens almost immediately, according to the company, while also maintaining cohesion between layers to create a monolithic structure. Mighty Buildings can then 3D print elements like overhangs or ceilings without the need for additional supporting formwork. That way, it’s able to fully print a structure and not just the walls.
Robotic arms can post-process the composite, which combined with the company’s ability to automate the pouring of insulation and the 3D printing gives Mighty Buildings the ability to automate up to 80% of the construction process, the company claims.
Khosla was drawn to the Mighty Buildings’ innovative approach.
“We believe in dematerializing buildings and non-linearly reducing the amount of cement and steel used, thereby reducing the cost of construction in order to increase affordable access to housing together with improved sustainability,” Blignaut wrote via email.
Mighty Building’s use of 3D printing, advanced manufacturing techniques, modern robotics and “new lighter and stronger materials” gives it an edge, he added.
Since its launch, the company has produced and installed a number of accessory dwelling units (ADUs) and is now taking orders for Mighty Houses — its newest product line that will range from 864 to 1,440 square feet at an estimated cost of $304,000 to $420,500 . (Similarly sized houses in some parts of the Bay Area can sell for upwards of $1 million).
The units are created with a 3D-printed exterior panelized shell while certain elements — such as bathrooms for example — are prefabricated in the company’s 79,000-square-foot production facility in Oakland.
For now, the company is only building in California, but Dubov says it’s open to exploring other markets as its factory can be replicated.
Also, Mighty Buildings plans this year to market its Mighty Kit System and a new fiber-reinforced material for multi-story projects as part of a planned B2B platform for developers . In fact, the company already has secured contracts with developers for its single family housing product line. It also plans to use the new capital in part to scale its production capacity with increased automation.
Ultimately, Mighty Building’s vision is to provide production-as-a-service, with builders and architects designing their own structures and then developers using Mighty Factories to produce them at scale.
Mighty Buildings is not the only startup doing 3D-printed homes. Last August, Austin-based ICON raised $35 million in Series A funding. The company also aims to reinvent building affordable homes with the use of 3D printers, robotics and advanced materials. The biggest difference between the two companies, according to Dubov, is that ICON does primarily onsite construction while Mighty Buildings prefabricates in a factory.
More than a dozen other investors also participated in Mighty Building’s latest round, including returning backers Bold Capital Partners, Giant Ventures, Core Innovation Capital and Foundamental and new investors including ArcTern Ventures, Abies Ventures, Modern Venture Partners, MicroVentures, One Way Ventures, Polyvalent Capital and others. Mighty Buildings was also included in Y Combinator’s Top companies list, all of which have valuations over $150 million (although the company declined to reveal its current valuation).
For its part, Khosla’s Blignaut believes that buildings are “a big part of our urban landscape and a large consumer of resources.”
“Construction and building account for more carbon emissions in the U.S. than transportation or industry,” he said. Other portfolio companies addressing such challenges include Ori Living, Vicarious, Katerra and Arevo.
(文:Mary Ann Azevedo、翻訳:滑川海彦@Facebook)
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