日本酒作りの要となる品温管理を強化、IoT酒造品温監視システム「もろみ日誌」でラトックシステムと第一工業がタッグ
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ラトックシステムは5月17日、日本酒作りの要となる品温(食品の温度)を遠隔監視できるIoT酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌」に、第一工業の品温管理機器を連携させてシステムを強化すると発表した。
酒作りの品温管理は、今まで杜氏の勘と経験に頼ってきたが、杜氏の高齢化や人材不足により、安定的な管理と技術の継承が難しくなってきた。そこでラトックシステムは、2017年に「もろみ日誌」の提供を開始し、以来アップデートを重ねてきた。麹、酒母、もろみという酒造りで重要な3工程の品温を自動計測する他、結果を表やグラフで可視化してスマホやパソコンで監視できるようにするため、人手不足を補うことができる。さらに、データが蓄積されるため、技術の継承にも役立つという。
ラトックシステムは、1983年に創設以来・計測器・通信機器・クラウド関連ソフトウェア・アプリなどのデバイスやインターフェイスを「自社完結」で開発・販売してきたが、今回は食品用の冷却機器・加熱機器・空調機器製造の老舗である第一工業と協業し、電磁弁サーモセットを導入。監視だけでなく、冷却水による設定温度変更も遠隔で行えるようにする。
具体的には、酒造タンクに取り付けたセンサーと、電磁弁サーモセットに組み込まれた「もろみ日誌変換ユニット」が、管理者のスマホやパソコンにAWSを介して接続される。すでに電磁弁サーモセットが導入されている場合は、もろみ日誌変換ユニットを組み込めばそのまま対応できる。
今後は、自社開発の強みを活かしつつ、さまざまな機器やシステムなどを通じて他社との連携を拡大してゆくとラトックシステムは話している。
画像クレジット:ラトックシステム
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