マイクロソフトのナデラCEOがアップルに「Windows版iMessageを歓迎する」と呼びかけ

今回は「マイクロソフトのナデラCEOがアップルに「Windows版iMessageを歓迎する」と呼びかけ」についてご紹介します。

関連ワード (Amazon / アマゾン(企業)、Android(製品・サービス)、App Store(製品・サービス)、Apple / アップル(企業)、FaceTime(製品・サービス)、iMessage(製品・サービス)、Microsoft / マイクロソフト(企業)、Microsoft Store(製品・サービス)、Microsoft Teams(製品・サービス)、OS / オペレーティングシステム(用語)、Satya Nadella / サティア・ナデラ、Windows 11(製品・サービス)、Windows(製品・サービス)等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


ymgerman via Getty Images

マイクロソフトは本日未明に次世代OS「Windows 11」を正式発表し、それとともにAndroidアプリもWindows上で動く上にMicrosoft Storeアプリから入手できる見通しも明らかにしました。

その後MSのサティア・ナデラCEOはThe Wall Street Journalのインタビューにて、アップルのiMessage(日本名は「メッセージ」)をWindowsに迎え入れることを歓迎するなどを語っています。

ナデラCEOいわく、Windows 11の大きな目標の1つは「サードパーティ製アプリ市場への開放」であり、Microsoft Storeの枠を超えて創造性の中心になるということ。その上で「すべてのアプリ」が参加するよう招かれていると述べています。

その上で順調とは言えないのが、iPhoneとWindowsの連携です。WindowsとAndroidデバイスとは「スマホ同期(Your Phone)」から密に連携し、ついにAndroidアプリがWindows上で動くにいたりましたが、iPhoneとはそうではありません。この点につきナデラCEOは「もっと上手くいくようにしたい」と語っています。

さらにナデラCEOは、他の企業と同じくアップルがWindows上でやりたいことを行うのは歓迎されると述べ、その1つとしてWindows版iMessageの可能性にも言及したという流れです。

iMessageは(少なくとも米国では)アップル製品を代表するアプリであり、iPhoneやiPad、Macに共通で搭載されているものです。アップルは今年(2021年)秋にビデオ通話アプリFaceTimeをAndroidやWindowsにも部分的に解放すると発表済みですが、iMessageについてアップル製品の独占であることに変更はありません。

なぜ、アップルはiMessageを他のプラットフォームに解放しようとしないのか。先日のEpic Gamesとの訴訟のなかで、裁判資料として提出された社内メールからは、アップルが一度はAndroid版iMessageを検討しながらも、幹部らが「iPhoneユーザーが子供にAndroidスマホを買い与える際の障害を取り除くことになる」つまりAndroidに顧客を奪われることを懸念して、結局は取りやめにされたことが明らかとなっていました。

おそらくナデラCEOもその資料には目を通していて、アップルの意図は織りこみ済みのはず。Windows 11とともに発表されたストアの刷新では、MSの決済システムを使う必要もない、MSに手数料を支払わなくても良いとされていますが、これは正にアップルがApp Storeの30%手数料を一部を除いて守り続け、自社システム以外の独自購入方法を認めないことと真逆と言えます。

MSはアップルに表向きはWindows版iMessageの歓迎を呼びかけることで、実は挑発しているのかもしれません。

・Windows 11: Microsoft CEO Satya Nadella on the New ‘Start’ of the PC (Exclusive) | WSJ

(Source:Wall Street Journal。Engadget日本版より転載)

関連記事
・マイクロソフトがWindows 11を正式発表、アマゾンと驚きの提携でAndroidアプリも利用可能に、年末商戦までに一般発売
・MSはコミュニケーション重視、Teamsのチャット機能が「Windows 11」に直接組み込まれる
・AndroidアプリがAmazonアプリストア経由でWindows 11に登場、ウィンドウとして動作
・アップルがiOS 15発表、「つながり続ける」「集中する」といった4つの柱を掲げFaceTime、通知などの新機能満載
・アップルがFaceTimeのアップデートを発表、Androidユーザーも利用可能に
・マイクロソフトのナデラCEOがBuild 2021で「自らテストしてきた」次世代Windowsに言及

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
AI活用の乳がん診断、がん検出率が人間の医師に匹敵–スウェーデンの臨床試験
IT関連
2023-08-04 19:40
生成AI/LLM市場に挑むAIスタートアップ、ELYZAの勝算
IT関連
2024-04-27 17:24
シャッターチャンスを見つけて自動撮影、自然な表情捉える キヤノンの新コンセプトカメラ
くらテク
2021-01-23 09:57
グーグル、古いPCを無料でよみがえらせる「ChromeOS Flex」を一般提供
IT関連
2022-07-16 16:57
「KDE Plasma」の「場所」を利用してデスクトップの効率性を高めるには
IT関連
2023-05-12 12:11
地球に太陽エネルギーを送信する10年の研究プロジェクト、その近況
宇宙
2021-08-08 12:49
Google、脆弱性検出ツール「OSS-Fuzz」のJavaVM対応を発表。Java/Kotlin/Scalaなどの脆弱性を検出可能に
Google
2021-03-24 08:58
「Netrunner 23 Vaporwave」–仕事と遊びの両方に使える「Linux」OS
IT関連
2023-01-31 12:26
アップルがインドで最高の四半期を迎える、150万台のiPhoneを販売し市場シェアは2倍に
ハードウェア
2021-01-28 07:29
生成AIが拍車をかけるアプリ革新–ユーザーエンゲージメントが高まる理由とは
IT関連
2024-10-11 08:34
EU、AIめぐる初の規則案を発表–監視社会を防げないとの批判も
IT関連
2021-04-22 14:29
マイクロソフト、売上高が初の500億ドル超え–2Q決算
IT関連
2022-01-28 17:12
「Microsoft 365 Copilot」、早期アクセスプログラムが開始
IT関連
2023-05-11 08:06
COCOAの不具合、内閣官房内に検証チーム メンバーにCode for Japanの関代表ら
企業・業界動向
2021-02-20 06:35