コードとその変更を視覚化するCodeSeeがセカンダリーシードで約8億円調達

今回は「コードとその変更を視覚化するCodeSeeがセカンダリーシードで約8億円調達」についてご紹介します。

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本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


CodeSeeは、コードベースのすべてのパーツがどのように組み合わされているかを開発者が理解するのを助ける一連のツールを構築している、その名にふさわしいスタートアップだ。米国時間1月20日、同社は2020年に受け取った300万ドル(約3億4000万円)に加え、700万ドル(約8億円)のセカンダリーシードを発表した。このラウンドは、新たな投資家である Wellington Access Ventures、Plexo Capital、Menlo Ventures に加え、最初のシード投資に参加した複数の業界エンジェルも加わっている。

同社のCEOで共同創業者のShanea Leven(シャネア・リーベン)氏によると、同社はコードベース全体を理解するという、どの開発者もその経験レベルに関係なく、特に新しいコードベースに出会ったときに苦労する問題を解決しようとしているという。

「初めて見るコードベースに対して、誰でも一種の恐れを感じ、圧倒されてしまいます。自分がこのコードベースに貢献できるという自信が持てるのは、かなり後になってからです。どんなに経験を積んでいても、そうです。誰にでもひるむ時があり、またコードベースは毎日変化するため、理解が追いつかないこともあります」とリーベン氏はいう。

リーベン氏によると、同社は2021年9月に同社のオープンソースのOSS Portプロジェクトを取材してからも成長が続いており、現在、数社と一緒にテストしている有料バージョンももうすぐリリースできるという。

関連記事:CodeSeeが開発者によるコードベースの可視化を支援するオープンソースプロジェクト「OSS Port」を開始

「これまで作ってきたチームやエンタープライズ向けのバージョンは完成間近です」とリーベン氏はいう。またReview Mapsという新しいツールも開発中で、これはGitHub上でコードベースに変化が生じたらそれらを視覚化するというものだ。変更されたファイルをアルファベット順にリストにする従来の方法では、どこがどう変わったのか、それが全体にどのように影響するのかわかりづらい。そこでReview Mapsは、その名のとおりリストではなく変化のマップを提供する。

「あなたがコードベースに有意義な貢献を提供できるようになり、最初のプルリクエストを書けるようになったら、それはあなたが行なうコードの最初の変更であるため、コードベース全体のコンテキストの中でその変化を視覚化できることが重要です」。大規模で複雑なプロジェクトでは、何百件もの変更が毎日のようにプッシュされているため、これはなお一層重要だ。

「600ものファイルが変更されたコードレビューを見ると、非常に気が遠くなってしまいます……。なので、コードレビューがこれほど大きくなると、ほとんどの人はレビューしないようになります。しかし、私たちなら、自分の変更点を確認することができます。ズームアウトして全体像を見ることもできます。自分の変更がコードベースにどのような影響を及ぼすのか、全体像を把握することができるのです。これは、開発者にとって非常に嬉しいことです」とリーベン氏はいう。

現在、同社の従業員数は13名で、2022年中に5〜6名の増員を予定している。

画像クレジット:Yumi mini/Getty Images


【原文】

CodeSee is an aptly named startup, one that is building a set of tools to help developers understand how all the parts of a code base fit together. Today, the company announced a $7 million secondary seed on top of the $3 million it received in 2020. The round was led by new investors Wellington Access Ventures, Plexo Capital and Menlo Ventures along with several industry angels who had participated in the first seed investment.

Company CEO and co-founder Shanea Leven says that her company is solving a problem of understanding the entire code base, something that every developer struggles with, no matter their level of experience, especially when they encounter a new code base.

“There’s always this feeling of dread and anxiety of just how overwhelming this is going to be, and how long is this going to take me before I can actually feel confident that I can make a meaningful contribution to this code base,” she said, adding, “No matter how experienced you are. You hit that moment, and you hit it all the time because the code base is actually changing from under you every day.”

Leven says that the company has continued to grow and develop since we last spoke at the launch of their open source OSS Port project last September, and that they are getting closer to releasing a paid version of the product, which is being tested with companies now.

“We are getting much closer to [completing] a teams and enterprise offering, which is what we are currently working on right now,” she said. They are also working on a new tool called Review Maps, which makes it easier to visualize changes to the code base in GitHub. Instead of an alphabetical list of the changed files, which doesn’t actually help understand how the files changed or how they relate to the whole, they get a map of the changes.

“So when you go to make your meaningful contribution, like you’re going to go write your first pull request, which is your first code change, we can visualize your change in the context of the rest of your codebase.” This becomes even more crucial in large, complex projects where hundreds of changes are being pushed a day.

“This gets really daunting when you see a code review that has 600 files changed…and so what most people do when your code review gets that big is they just don’t review it. But with us you can, since now you can see your changes. You can zoom out to see the bigger picture. You can kind of see what kind of impact overall your change is going to have to the code base. And that is making developers really happy,” she said.

The company currently has 13 employees with plans to add five or six more this year.

(文:Ron Miller、翻訳:Hiroshi Iwatani)

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