Google Cloud、アーリーステージのスタートアップ企業支援を拡大
今回は「Google Cloud、アーリーステージのスタートアップ企業支援を拡大」についてご紹介します。
関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ここ数年、エンタープライズ顧客の基盤拡大に注力してきたGoogle Cloudは、原点にも立ち返り、新興企業とのエンゲージメントを強化している。同社は米国時間1月28日、「Google for Startups Cloud Program」を通じて、アーリーステージの新興企業に年間最大10万ドル(約1100万円)の資金援助を行うことを明らかにした。
同社はこの2年間のプログラムを、「Google for Startups」と歩調を合わせ、Google Cloudのインフラやサービスを含め、Google全体で一貫性のある体験を新興企業が得られるようにしたい考えだ。また、Googleのメンター、製品、プログラム、ベストプラクティスを利用できるようにする。さらに、Google for Startups Cloud Programに参加するすべての対象となるアーリーステージ企業はプログラムの期間中、Google Cloudのスタートアップ向け専用窓口にアクセスできるようになる。Googleの担当者は2年間、スタートアップそれぞれの独自のニーズを把握するとともに、適切なGoogleのチームとつないで、技術的な課題、Go-to-Market戦略に関する課題などに対応できるよう支援する。
Google Cloudの新興企業エコシステム担当ディレクターRyan Kiskis氏は米ZDNetに対し、「これまでスタートアップは、当社の顧客基盤において常に非常に重要な存在だったが、今後もそれは変わらない」と述べた。「これらの顧客は驚くべき速さで成長する。プログラムに参加して数カ月後には、当社のエンタープライズ顧客と同じ規模の使用量に達する企業もいる。そのような企業は当社にとって、次世代のエンタープライズ顧客となる」(同氏)
2019年にGoogle Cloudの最高経営責任者(CEO)として陣頭指揮を執ることになったThomas Kurian氏は、エンタープライズへの注力姿勢を一層強く打ち出した。現在Kiskis氏のチームはKurian氏と緊密に連携し、「新興企業のエコシステムに対する当社のコミットメントを明確に伝え、行動で示す」ことができるよう取り組んでいる。
この新しいスタートアップ支援プログラムGoogle for Startups Cloud Programは、アーリーステージ企業によるGoogle Cloudの初年度の利用を、シリーズAラウンドを通じて最大10万ドル負担する。つまり、多くのスタートアップは無料でGoogle Cloudの活用を開始し、イノベーションや成長、顧客の獲得に注力できるようになるとGoogleは述べている。プログラム2年目は利用料金の20%がカバーされ、さらに最大10万ドル分のクレジットが提供される。
この資金提供はGoogle Cloudのすべての製品とサービスが対象となり、新興企業がクラウドを2年間利用するために十分以上であるようにしたいとKiskis氏は語った。
「スタートアップが必要なものを開発し、提供することに専念できるようにしたい」(同氏)