データサイエンティストの需要が急増–競争力を維持するには
今回は「データサイエンティストの需要が急増–競争力を維持するには」についてご紹介します。
関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
最近発表されたレポートで、データサイエンス関係のスキルを持つ人材の需要が急増していることが明らかになった。
開発者の選考や面接を支援するプラットフォームを提供しているDevSkillerが発表したレポート「Top IT Skills Report 2022」によれば、2021年中にDevSkillerプラットフォームで実施されたテストの件数で、データサイエンス関連が前年比で295%増加し、人気度という点で「最も成長の速い」スキルだったという。
DevSkillerは、企業が技術者の採用過程で候補者のスキルを評価するために利用できる、オンラインで受けられるテストを提供する企業だ。レポートの調査結果は、同社のプラットフォームを通じて2020年12月1日から2021年12月1日の間に実施されたコーディングテストの情報に基づいている。
レポートでは、データサイエンスや機械学習の分野で人気が高いプログラミング言語である「Python」に対する需要も154%増加していたことが明らかになった。
また、データ分析のスキルに関する知識は、データサイエンス分野で課されたコーディングテストの32.69%で問われていた。DevSkillerの最高経営責任者(CEO)Jakub Kubrynski氏は、「世界中の企業でデータの価値が上がっていることを考えれば、データサイエンスの人気が高まっているのは不思議ではない」と述べている。「当社が用意しているテストで使用可能なタスクカタログの中にあるデータサイエンスとPythonに関するタスクの数は、2021年中に、前者が158.33%、後者が113.33%増加した」
公表が始まってから今回で4年目になるこの年次報告書は、採用担当者が候補者のどんなスキルを評価しているかという情報から、世界のIT業界の雇用に関するトレンドを把握することを目的としたものだ。
技術に関する選考ソリューションでDevSkillerが新しく追加したタスクの件数が最も増えたスキルには、プログラミング言語のPHP、Scala、ブロックチェーン技術と並んで、サイバーセキュリティやQA(品質保証)も挙げられていた。
DevSkillerは、企業が近年、自社のプラットフォームや製品、サービスのデジタル化を推進し、テクノロジーが急速に進歩したことで、「常に登場する新しい脅威」にさらされていることを考えれば、サイバーセキュリティが上位に挙がったことに違和感はないと述べている。
同様に、消費者と企業の両方が暗号資産(仮想通貨)やNFTに対する関心を高めていることを受けて、企業がブロックチェーン技術に寄せる関心も高まっている。
採用担当者が求めている専門技能の中で、もっとも伸びが大きかったのがデータサイエンスだったのに対して、もっとも需要が高いITスキルは、今回もJavaとSQLだった。