富士通と米FICOが金融DXで提携–顧客対応とリスク管理を高度化
今回は「富士通と米FICOが金融DXで提携–顧客対応とリスク管理を高度化」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
富士通と米Fair Isaac Corporation(FICO)がパートナーシップを締結した。この提携により、金融機関における業務効率化と収益最大化を目的とし、デジタル化を推進していく。富士通とFICOが3月19日に発表した。
このパートナーシップでは、FICOが提供する高度な信用スコアリングやデータ分析、意思決定を支援するサービス群に、富士通が持つ、金融業界に関する深い知識と技術力を融合させ、日本市場をはじめとする各金融機関に提供する。
第1弾として、7月から、FICOの顧客コミュニケーション最適化クラウドサービスが日本の金融業界向けにローカライズされ、提供される。このクラウドサービスは「FICO platform」で提供されるサービスの1つで、債権回収やマーケティングなどにおける顧客とのコミュニケーションをパーソナライズ化し、自動実行する。メール、架電、SMSなど複数のチャネルを備え、顧客特性、過去の応答傾向などから適切なチャネル、適切なタイミングを判断し、最適なコミュニケーションフローを自動実行する。
さらに、近年深刻化しているなりすましやフィッシング詐欺などの不正利用に対して、AIを活用した高度なリスクマネジメントが求められている。
富士通によると、FICOの技術は、顧客の経済状況を正確に可視化し、高い精度で予測を行うことで、すでに米国をはじめとする世界の金融機関から高い評価を得ているという。この実績ある技術と富士通の強固な顧客基盤を組み合わせることで、日本の金融機関は、顧客への適切なサポートと金融システムの安定性を両立できる。
今回のパートナーシップでは、富士通がFICOのサービス導入に関するコンサルティングとシステム導入を支援し、FICOは富士通に対して専門的な技術サポートを提供する。両社の強みを最大限に活かし、日本の金融業界のDXを加速させていく。