ソフトウェア開発のトレンドと今後–需要拡大の影響や求められる言語/スキル
今回は「ソフトウェア開発のトレンドと今後–需要拡大の影響や求められる言語/スキル」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ソフトウェア開発者は、組織の成功において経営陣と同じくらい中心的な役割を果たすようになった。開発者が企業の意思決定に関与することはないかもしれないが、ソフトウェアの知識が商業的な成功の決め手になりつつある市場において、開発者は社内で成長の舵取りに欠かせない存在だ。
ビジネスでテクノロジーを運用すること自体がビジネスになった。商取引がデジタル化され、消費者が自宅での仕事、買い物、生活の管理に費やす時間が増えたため、企業は莫大な金額を投じて自社のテクノロジーを誇示し、競争での優位を維持しようとしている。その結果、ソフトウェア開発者に対する非常に大きな需要が生まれた。
米ZDNetによる今回の特集では、開発者の役割と仕事の内容の両方を解説するとともに、ソフトウェア業界、ひいてはビジネスが数カ月先、数年先に進む先を方向付けているトレンドを紹介していく。その目的は、現代のデジタルワークプレイスにおけるソフトウェア開発者の価値に光を当て、市場の需要を喚起しているスキル、テクノロジー、プログラミング言語を明らかにすることだ。
CompTIAが2022年2月に発表した「Tech Jobs Report」によると、ソフトウェア開発者は米国の組織における技術者採用活動の最大の牽引役になっているという。2018年における米国の技術者の平均給与は8万4300ドルだった。CompTIAによれば、現在は12万500ドルに近づいており、意思決定を下す立場にある人の給与は平均で13万8200ドルとされている。
Diceは「2022 Tech Salary Report」で、技術者の平均給与が2019年から2021年の間に6.9%増加し、10万4566ドルに達したと報告した。「これはDice Salary Reportで記録された過去最高額の給与であり、技術者にとって、現在と将来における自身のスキルや経験の潜在的な価値という点で良い兆候だ」と執筆者は指摘している。
最も報酬が高い仕事のいくつかがテクノロジー分野にあるという事実は、これらの技術者が企業にもたらす価値を証明するものだ。したがって、1つまたは複数のプログラミング言語を習得した人は、採用担当者の目に極めて魅力的な人材と映るだろう。企業は現在、時代に遅れずについて行くために必要な人材の確保に必死になっているため、ソフトウェア関連の仕事は、不確実な経済情勢の中でも安定的で高報酬を得られる職種となっている。
O’Reillyの「2021 Data and AI Salary Survey」によると、ニッチなプログラミング言語を使用する開発者は、一般的なプログラミング言語を扱う開発者よりも平均給与が高い場合が多く、その主な理由は、そうした開発者の数が非常に少ないことだという。