東北大とNEC、航空機用複合材料開発シミュレーションの新サービス
今回は「東北大とNEC、航空機用複合材料開発シミュレーションの新サービス」についてご紹介します。
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東北大学の大学院工学研究科、大学院情報科学研究科、サイバーサイエンスセンター、およびNECは、スーパーコンピューターを活用したマテリアルズインテグレーションシステム「CoSMIC」によるシミュレ―ションのサービスを5月から提供する。
同サービスは、航空機の機体やエンジンなどにおいて主要構造材料として利用されている炭素繊維強化プラスチック「CFRP」とそれを用いた構造の開発を加速させる。
CoSMICは、利用者インターフェース、CFRPの材料と構造の開発をサポートするためのシミュレーション、実行プラットフォームで構成されている。これまで東北大学が中心となって開発してきた航空機用複合材料・構造開発向けシミュレーション技術とスーパーコンピューターの高速化技術、NECのベクトル型スーパーコンピューター「SX-Aurora TSUBASA 」のベクトル技術を集結している。
CoSMIC利用促進委員会に参加することで、CFRP材料・構造に関する最新シミュレーションを入手でき、東北大学サイバーサイエンスセンターの「スーパーコンピュータAOBA」の実行プラットフォーム上で、利用者インターフェースから実行することが可能。NECは、同システムを利用する上でLinuxやスーパーコンピューターの知識を必要としないインターフェースの開発を開発している。さらに、2022年度中に同システムをクラウドサービスとして提供することを検討している。
航空機構造材料の分野において、日本は優れた特性を有する材料を生み出してきたが、その開発に膨大なコスト・期間を費やしてきており、世界的にデジタル化が進み、市場への投入期間の短縮が求められる現状において、高性能な材料・構造を短期間で効率良く開発し、社会実装することが課題となっている。