IT投資や新規プロジェクトの妥当性について支持を得るには–5つのポイント
今回は「IT投資や新規プロジェクトの妥当性について支持を得るには–5つのポイント」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
最近では、IT部門以外の部門が直接技術を調達する機会が増えている。調査会社のGartnerによれば、事業部門によるIT支出は、IT予算全体の36%を占めるまでになっており、今後も増加し続ける見込みだという。
この調達パターンの変化は、デバイスやアプリケーション、サービスを自前で調達している事業部門の担当者に大きな影響を与えている。
システムの統合や実装といった扱いが難しい技術要素については、社内のITチームや社外のサービスプロバイダーに頼るとしても、上司を説得して調達しようとしている技術には投資する価値があると納得させる仕事は、他人に任せるわけにはいかない。
多くの事業部門のスタッフにとって、技術投資についての説明は、過去に経験したことがない仕事だ。では、彼らがデータやデジタル化について説明を上司に聞いてもらうためには、どうしたらいいのだろうか。この記事では、ITプロジェクトについての話を周囲に聞いてもらうための5つの方法を紹介する。
技術の話だけをしてはならない。新しいシステムやサービスを導入することの価値は、それらの技術がビジネスや顧客にどんなメリットを提供できるかによって決まるからだ。
企業に業務サービスを提供しているVerastarの最高技術責任者(CTO)を務めるSpencer Clarkson氏は、この教訓は、幾度となく正しいと証明されてきたと話す。Clarkson氏によれば、IT予算を確保したいのであれば、潜在的なアウトカムに議論を集中させるべきだという。
「どんなプロジェクトでも、一番重要なのは、技術そのものではなく、ビジネスをどう変えるか、顧客にどんな変化をもたらすかだ。技術はそれを可能にするプラットフォームを提供するにすぎない」と同氏は述べている。
つまり、技術について話す必要がある人は、コラボレーションサービスの導入による生産性の向上や、新たなデジタルチャネルの開拓による収益の向上といった、その技術を導入する狙いや目的に話を絞る必要があるということだ。
Clarkson氏は、「何を達成しようとしているのかに焦点を当てれば、技術を導入することによるメリットを説明するのは楽になる。重要なのは、目的を達成するための工程へと周囲を導くことだ」と述べている。