Dropbox、バックアップ機能を単独製品としても提供
今回は「Dropbox、バックアップ機能を単独製品としても提供」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Dropbox Japanは4月14日、新機能「Dropbox Backup」の提供を開始した。同機能はBasicからEnterpriseまで、すべてのプランで利用できる。また、新たに単独で利用できる「Dropbox Backupプラン」を用意。税別料金は年7200円もしくは月750円。
同社代表取締役社長 梅田成二氏はDropbox Backupについて、「(本年)4月は、よりシームレスに仕事を進めるための機能を発表した。バックアップ用途は顧客需要が高く、機能拡張とともに単独製品としてリリースした」と提供理由を説明した。
Dropbox Japanが2021年7月に発表した調査結果によれば、クラウドストレージの利用用途58%がバックアップだった(有効回答数1029)。PCに接続した外部ストレージやNAS、バックアップサーバーを用いたバックアップとリストアが煩雑になるのは改めて説明するまでもない。
多くの利用者がクラウドストレージをバックアップ先として望んでいるが、課題となるのが運用コスト。今回のDropbox Backupは「バックアップ操作をシンプル、かつ安全に利用できる自動のセーフティーネット。問題発生時もすぐに戻せる(復元できる)ことを目標とした」(Dropbox Japan アジア太平洋・日本地域統括ソリューション本部長 岡崎隆之氏)ものとしている。
Dropxbox Backupは、PCにインストールしたDropxboxクライアント経由で指定したフォルダーを自動バックアップし、ファイルの参照はモバイルデバイスやウェブブラウザー、Dropxboxクライアントで同期したエクスプローラー経由で参照可能。何らかの理由でPCが故障した場合も、別PCでDropxboxにサインインすればバックアップデータを復元できる。
バックアップ先として使用できるクラウドストレージ容量やバージョン履歴保存期間は契約プランによって異なり、PlusやFamilyは30日で2TB、ProfessionalやStandard、Advanced、Enterpriseは180日で3TB~と利用しているプランの仕様に依存する。
消費者向けに単独で利用できるものとしてDropbox Backupプランも用意された。Dropbox BackupプランはPC1台と外部ストレージ1台での利用を前提とし、利用環境もクライアントPCを想定している。
注目はバックアップ先として利用するクラウドストレージ容量が無制限な点。年間支払いを選択すれば、月あたり税別価格600円で安全なバックアップ先を得られる。ただし、「2台目の外部ストレージも追加できるが、その際は(いずれをDropbox Backupのバックアップ対象とするか)選択を求められる」(岡崎氏)
いずれにせよDropboxクライアントに依存するため、WindowsやmacOSで外部ストレージをバックアップ先としてきた方には朗報だろう。
Dropbox Japanは、デジタルコンテンツ制作者にオンライン販売の場所を提供する「Dropbox Shop」(パブリックベータ)、テンプレートを利用した電子署名依頼の効率化、Dropbox内のPDF編集や音声ファイル変換機能の提供に加えて、複数ファイル整理の改善などDropboxの機能強化を通じて、ワークフローを支援する機能構築と改善に注力している。