凸版印刷と飯綱町、スマートグラス活用でコンビニでの買い物支援を実証
今回は「凸版印刷と飯綱町、スマートグラス活用でコンビニでの買い物支援を実証」についてご紹介します。
関連ワード (マーケティング、リテールテック最前線等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
長野県飯綱町と凸版印刷は、買い物や移動に課題を抱える住民を対象に、スマートグラスを活用した買い物支援の実証実験を行う。飯綱町内に店舗を構えるセブン‐イレブン三水普光寺店、飯綱町社会福祉協議会と協力し、6~7月に実施する。
飯綱町では、少子高齢化や過疎の進行などにより、食料品などの買い物や移動に課題を抱える住民が増加しており、買い物支援を重要な施策と位置付けている。凸版印刷は2020年4月、次世代デジタルトランスフォーメーション(DX)開発拠点「ICT KŌBŌ」を同町に開設し、システムの開発事業に加え、地域活性化の支援に取り組んでいる。同実証において凸版印刷は、遠隔コミュニケーションサービス「RemoPick(リモピック)」を提供している。
RemoPickではスマートグラスやタブレットなどを用いて離れた場所同士をつなぎ、スムーズなコミュニケーションを可能にする。同サービスでは、スマートグラスなどの送信側端末の専用アプリケーションで映像や音声を送り、タブレットなどの視聴側端末のウェブブラウザーにそれらを表示する。視聴側が映像に触れるとポインターが表示されるとともに、送信側のモニターでもポインターを確認できる仕組みとなっている。
実証では、買い物をしたい対象者が店舗にいる店員に、ポインター機能を使用しながら欲しい商品を指し示して伝えることで買い物を行う。購入した商品は対象者の自宅などに配達され、利用代金はモバイルPOSを通して宅配時に支払う。利用者は自宅などの遠隔地からでも、実際の店舗を見ながら複数の商品をその場にいるかのように選択・購入できる。実証の対象者は、原則交通手段を持たない町内在住の高齢者で、事前登録を行う必要がある。
この取り組みでは、飯綱町が実証の企画・運用、凸版印刷がRemoPickの提供・運用支援、セブン‐イレブン三水普光寺店が実証場所の提供、店舗従業員による買い物代行・配達、飯綱町社会福祉協議会が実証への協力、今後のサポート体制の検証を担当する。
同実証は6~7月に実施した後、課題の整理と検証を行う。それを踏まえて9月中旬から2回目の実証実験を行い、その後2023年度以降の本格運用に向けて検討するという。