SMBを取り巻く環境–調査結果から浮き彫りになる課題と活用すべき技術
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2022年の約半分が終わった今、中堅中小企業(SMB)が直面している課題は依然として大きい。COVID-19のパンデミックの影響は根強く残り、売上高と手元資金への圧迫、労働市場の激変、サプライチェーンの混乱が続く。エネルギー価格は、2020年と2021年の景気後退からの脱却に伴う高需要によってすでに上昇していたが、ウクライナ戦争によってさらに押し上げられ、インフレの拡大と上昇を引き起こしている。
厳しい時代はまだまだ終わっていない。
経済協力開発機構(OECD)は2021年12月、次のように指摘した。「現在、大半のOECD加盟国の生産高は2019年後半の水準を超えており、パンデミック前の水準に収束しつつあるが、低所得国、特にワクチン接種率が低い国はその流れに取り残されるリスクがある」
インフレ率は2021年後半がピークと予測されていたが、米国時間2022年2月24日からの1年間で、全世界で2.47%上昇するとみられており、その背景にはロシアのウクライナ侵攻に起因する商品市場と金融市場のショックがある。同期間における全世界のGDPの下げ幅は、1.08%になる見通しだ。
英国経済に関する最新の数値もこれらの予測と一致している。3月のGDPは0.1%低下し、住宅費を含む消費者物価指数(CPIH)は2022年4月までの12カ月間で7.8%上昇した。12カ月間のインフレ率としては、1991年4月以来最大だ。消費者物価指数(CPI)は、2022年4月までの12カ月間で9.0%上昇し、3月の7.0%から増加した。