公平病院、オラクルのCX製品で医療DXを推進
今回は「公平病院、オラクルのCX製品で医療DXを推進」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
医療法人慈公会の公平病院は、「Oracle Advertising and Customer Experience」(CX)製品群の「Oracle Service」と「Oracle Sales」「Oracle Customer Data Management」を採用した。日本オラクルが6月28日に発表した。
同病院では従来型の病院の在り方から脱却し、患者の医療・介護・健康データを統合・活用した新たなデジタル基盤の構築を目指している。患者データの統合に加え、窓口や電話から受ける対応履歴を患者にひも付けて一元的に管理し、患者ごとの情報に基づくきめ細かい対応を可能にする。
同病院では、患者データを一元化することにより、患者から問い合わせがあった際、各々のシステムに個別にログインするなどといった作業を行うことなく、迅速に必要な情報を把握することが可能になった。
統合を進める上で、それぞれのシステムに分散して保存されている患者データをそのまま統合すると、同じ人が複数登録されるなどの問題が生じる。そこで同病院では、Oracle Customer Data Managementが提供する機能を用い、それぞれに登録されている患者データから同じ患者の情報を集約する名寄せの処理を行った。さらにデータクレンジングの機能により、住所や電話番号などの表記の揺れなどを自動で修正し、データの品質を高めた。
Oracle SalesとOracle Customer Data Managementを活用することで、こうした処理を外部のソリューションを用いることなく一元的に行えるほか、手作業での対応を最小限に抑え、迅速に名寄せやデータクレンジングを実現することができた。
従来、同病院では、患者のデータを一元的に管理する仕組みがなく、レセプト(診療報酬明細書)コンピューター、健康診断用データ、介護保険システムに加え、紙での管理などに患者データが分散し保存されている状態だった。そのため、患者からの電話による問い合わせに対して一次対応で回答できることが限定的であるといった課題があった。
今後、既存の電話だけでなく、チャットやメールでの問い合わせにも一元的に対応できる患者情報を中心としたデジタル基盤として整備するほか、患者自身で日々の健康管理などを行える仕組みをウェブサイト上で提供する仕組みも構築していく。そして、これらによって医療デジタルトランスフォーメーション(DX)を推し進めると同時に、医療に関わる情報を集約して管理するパーソナルヘルスレコード(PHR)を実現していくとしている。