テクノロジーで難民を支える–ロゼッタストーンと支援団体の取り組み
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国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、戦争や人権侵害、迫害などが原因で住居を追われた人が、5月に史上初めて1億人を超えた。
この数字には難民や亡命希望者が含まれており、難民数の急増には、ウクライナに対するロシアの軍事侵攻が大きな影響を与えているという。国連は、ウクライナからの難民は欧州全体に520万人以上おり、これまでに避難を余儀なくされた人は、合計で1230万人に及ぶと推計している。
テクノロジーは、暴力や貧困、抑圧から逃れようとする人々の移住や、住居移転に伴う課題の緩和に役立っている。
難民が直面する課題の1つに言語の壁がある。避難先の現地の言葉でコミュニケーションを取る能力は、法的な支援や教育、医療などを必要としているている人同士を結びつけ、信頼やコミュニティーの結びつきの形成に役立つ。
オンラインの外国語学習システムを提供しているRosetta Stoneと国際難民支援プロジェクト(IRAP)は、最近になって、2018年から始まったパートナーシップを拡大すると発表した。Rosetta Stoneは、このパートナーシップに基づき、IRAPのグローバルスタッフと、同団体のクライアントとなった難民に対して、同社の言語学習プラットフォームを生涯利用できる利用権を提供する。
Rosetta Stoneの親会社であるIXL Learningのカリキュラム担当バイスプレジデントKate Mattison氏は、「寄付された利用権は、Rosetta Stoneで全25種類の言語に生涯アクセスできる権利を提供するものであり、IRAPのスタッフと難民との間のコミュニケーションを改善し、難民が新たな故郷に適応するのに役立つだろう」と述べている。「IRAPは2018年からの当社のパートナーであり、私たちはこのパートナーシップを通じて、今後も引き続きIRAPの世界的なミッションを支えていく」
さらにMattison氏は、次のように述べている。
Mattison氏は、言葉能力が高ければが、子どもが学校でうまくやれる可能性が高くなり、大人の雇用機会も生まれると話す。