MongoDB 6.0がリリース。時系列データ対応、ポーリング不要でデータ変更によるトリガー処理、スケーラビリティ、暗号化など強化
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
代表的なNoSQLデータベースの1つであるMongoDBの最新バージョン「MongoDB 6.0」がリリースされました。
MongoDB 6.0 is now available!
More support for time series data
Build better event-driven architectures
Deeper insights from enriched queries
More operators, less work
More resilient operations
Smoother search & seamless data synchttps://t.co/PvF17HXMI7 pic.twitter.com/GOWEv6UFc9— MongoDB (@MongoDB) July 19, 2022
MongoDBは、ドキュメントデータベースと呼ばれる種類のデータベースです。データの形式として「Document」と呼ばれるJSONライクな形式を採用しドキュメントの集合を「コレクション」として管理。NoSQLの高いパフォーマンスとスケーラビリティを保持しつつ、柔軟なデータ構造と複雑な検索などを実現します。
無料で利用できる「Community版」ソフトウェア、有償で追加機能やサポートが提供される「Enterprise Advanced版、クラウドサービスの「MongoDB Atlas」などが提供されています。
MongoDB 6.0での主な強化点
時系列データ対応の強化
6.0では時系列コレクションに測定値の二次インデックスと複合インデックスが追加され、読み取り性能が向上。時系列データに地理情報を付加することで、距離や場所を含む分析を充実させ、拡大できます。例えば、夏の暑い日に冷蔵配送車の温度変動を追跡したり、特定の航路を走る貨物船の燃料消費量を監視したりできるとされています。
変更をトリガーにしたチェンジストリームの強化
MongoDBには、データが変更されることをトリガーにするAPI「チェンジストリーム」があります。これにより、アプリケーションからデータベースをポーリングするような高いオーバーヘッドの処理を行わずにデータの変更を検知し、処理を開始できます。
6.0でこのチェンジストリームが強化され、ドキュメントが変更される前と後の状態を取得できるようになり、ドキュメント全体の更新版を送ったり、削除されたドキュメントを参照したりできるようになりました。さらに、コレクションやインデックスの作成や削除、データ定義言語(DDL)の操作にも対応しました。
スケーラビリティの強化
6.0ではスケーラビリティを実現するシャーディングが大きく改善。デフォルトチャンクサイズが 128MBになったことでチャンクのマイグレーションを減らし、ネットワークや内部オーバーヘッドの観点からも効率が良くなっています。
暗号化によるセキュリティの強化
6.0では、鍵管理システムを活用して監査イベントをディスクに書き込む前に圧縮と暗号化ができます。ログを暗号化することで、イベントの機密性と完全性が保護。
さらに、暗号化したままデータベースにデータを格納し検索できるQueryable Encryptionがプレビューで利用可能になりました。
参考:MongoDB、暗号化したままのデータベースを検索「Queryable Encryption」発表。データ格納時、メモリ上、データ転送、ログ、バックアップのすべてが暗号化データのまま