LayerX、「バクラクビジネスカード」を8月から–カード利用の「前後」にある課題に対応
今回は「LayerX、「バクラクビジネスカード」を8月から–カード利用の「前後」にある課題に対応」についてご紹介します。
関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
LayerXは7月26日、法人カード「バクラクビジネスカード」を発表した。利用料無料、即日追加発行、最大1億円決済可能になる柔軟な与信枠、また内部統制や証憑管理も効率化する機能などを提供する。
ECサイトやSaaSサービスなどの普及により、法人支出でもクレジットカードでの支払いが求められるケースが近年増加している。一方で、日本における法人クレジットカードの保有率は2割程度で他国と比べて低く、事業用決済におけるカード決済が占める金額も日本は1%とバクラク事業部 プロダクトマネージャーの秋田康男氏は述べる。
同社調査によると、カード利用の「前後」の業務に課題があるという。「法人カード利用時に特に面倒なポイント・不満なポイントはなんですか」という質問に対し、「カード利用の明細からでは何の費用か判断がつかない」「予算との紐付け管理が難しい」「決済データの連携が遅い」「決済サイクルが中途半端で作業が煩雑」などの回答が挙がっている。
法人カードの利用率を低くする背景には、カードの利便性である「カード番号を知っていれば(誰でも)決済が可能」「振込が不要(決済は後払い、資金の清算は口座引落)」「カード情報を一度登録するとワンクリックで決済が可能」が、法人取引の性質である「複数人・複数部署が利用」「利用には申請・承認のプロセスが必要」と相性が悪いことがあると秋田氏。
30社を超える同社顧客へのヒアリングでも、「振込が面倒なので、カード払いできるものはカード払いにしたが、事前申請が漏れる、毎月決済が発生するものについて稟議期間を超えて継続利用されたなどの課題が発生。結果、確認工数が増えてしまったので、カード払いを止めて請求書払いに戻した」「立替精算をなくすために従業員にカードを配ったが、事前に経費申請がなかったり、本来経費精算できないものを決済してしまったりするケースが発生。結局、カードを回収した」という意見があったという。
このような「カードを利用するための申請・統制」と「カードを利用した後の会計処理・証憑回収」に存在する課題を踏まえ、バクラクビジネスカードは、現場の従業員が柔軟に利用できるのはもちろん、経理担当者が使いやすく、管理もしやすい法人カードを目指したという。
ウェブ上での即時発行、役員用・事業部用といった用途別の利用ができ、事前申請の金額に応じた利用上限設定、ウェブ上で即時利用停止が可能。また、利用明細と事前申請を自動でひも付けすることも年内には予定されている。
申し込み、本人確認、カード発行、利用枠変更が全てウェブで完結し、面倒な書類送付が不要。カード利用後にオンライン上で明細をすぐに確認でき、会計ソフトインポート用のCSV出力が可能。年内には「freee会計」「マネーフォワード クラウド会計」にカード明細自動連携することも予定されている。
カードのタイプはクレジットカードで、ブランドは「Visa」。発行形態は「3Dセキュア2.0」対応のバーチャルカードで、リアルカードは年内対応を予定している。発行枚数は無制限。利用限度額は、1回当たり最大74万9999米ドル、1カ月当たり最大1億円。初期費用・年会費・発行手数料無料は無料で、海外決済事務手数料は2.2%。支払方法は、銀行振込・口座振替、支払期日は、毎月15日(金融機関非営業日の場合、前営業日)となっている。