短期間で5万ユーザーを獲得–ミスミのアルミフレーム筐体設計デジタルサービス
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精密機械や部品、ファクトリーオートメーション(FA)関連製品の製造販売流通を手掛けるミスミグループ本社は近年、機械加工部品のオンデマンド調達サービス「meviy」をはじめとするデジタルサービスの展開を強化している。その中で2020年に開始したアルミフレーム筐体の設計・見積もり・発注のサービス「MISUMI FRAMES」の利用者が7月に5万人を突破し、直近3~7月では約8000人増となっている。短期間に多数のユーザーを獲得した取り組みなどを同社に聞いた。
MISUMI FRAMESは、アルミフレーム筐体の設計から発注までが無料で行えるサービス。ミスミグループ本社は、1993年にアルミフレーム筐体の販売を開始した。2004年から自社製造し、現在では高い国内シェアを獲得している。アルミフレーム筐体は、工場などの製造拠点や物流施設などの場所で、装置や荷物などを設置する架台や安全柵、作業台、棚などとして幅広く利用されている。鉄のフレーム筐体よりも軽くてさびにくく、加工や設計変更、組み立てが容易で、リサイクルにも適していることから普及が進みつつある。
このようにアルミフレーム筐体は、さまざまな場所で不可欠な資材だが、従来はユーザーがCAD(コンピューター支援設計)ソフトウェアを使って自分で設計し、仕様や部品表などに取りまとめ、メーカーに発注、調達していた。そのため、「作業が煩雑で工数もかかる割に優先度や重要性が高いわけではなく、後回しにされることが多い」(MISUMI FRAMESの担当者)という。
ミスミグループ本社が取り扱う商品は3000万点以上で、特注仕様への対応も含めると、その種類は極めて膨大になるという。商品を世界中から調達することで、安定した品質と標準的な価格を実現し、MISUMI FRAMESの場合は午前中の注文であれば即日出荷可能な体制を注文から出荷可能な体制を確立している。商品の選定や発注方法の変革に長年取り組み、紙のカタログに始まりウェブ化(EC)を経て、現在はmeviyなどを「第3のメディア」と位置付け、より高度なデジタルサービスに進化させている。