HashiCorp ダドガーCTOが語るCCoE導入のトレンド

今回は「HashiCorp ダドガーCTOが語るCCoE導入のトレンド」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営、トップインタビュー等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 HashiCorpの共同創業者 兼 最高技術責任者(CTO)のArmon Dadgar氏が先ごろ来日し、企業におけるクラウド・センター・オブ・エクセレンス(CCoE)導入のトレンドとCCoE設立・運用に同社が提供できる価値について話をした。

 HashiCorpは、開発者がアプリケーションをより早く提供できるようにすることにフォーカスしており、その理由について、企業に価値をもたらすのはアプリケーションであるためとDadgar氏は説明する。

 アプリケーションが稼働しているインフラは現在、プライベートデータセンター、「Amazon Web Services(AWS)」「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform(GCP)」といった環境が混在し、分断化するという課題があるという。

 HashiCorp製品はアプリケーションとインフラの間に位置し、アプリケーションをいかに一貫性のある形で継続的に提供するかという側面において、単一のパイプラインを定義し、さまざまな環境に同一のツールやプロセスで対応することを可能にする。開発者に向けては、セルフサービスのエクスペリエンスを実現することで、オペレーションチームに何かを依頼するにはチケットを発行して対応を待つという従来の方法を変革する。また、オペレーションチームに対しては、制御を可能にすることでマルチクラウド環境に対応できるようにする。

 これらの実現には、さまざまなレイヤーの課題に対応する必要がある。同社は4つのレイヤーで製品を提供しており、プロビジョニングでは「Terraform」「Packer」、セキュリティでは「Vault」「Boundary」、ネットワーキングでは「Consul」、アプリケーションランタイムでは「Nomad」「Waypoint」だとDadgar氏。

 プラットフォームをより大きな視点で捉えた場合、プリプロダクションのレベルでさまざまなアプリケーションが関わってくる。バージョンコントロールやコンティニュアスインテグレーション、アーティファクトマネジメント、スタティックコードアナリシスが含まれる。一方、プロダクション側ではオブザーバビリティーがある。そして、これら全ての上にアプリケーションが稼働している。HashiCorpでは、プリプロダクション側では「GitHub」「GitLab」、プロダクション側では「Datadog」「New Relic」「Splunk」と統合している。

 企業がクラウドを導入する過程を考えた場合、3つのフェーズに分けられるとDadgar氏は述べる。フェーズ1では、各事業部門がいくつものクラウドアプリケーションをバラバラに導入する。それぞれのアプリケーションチームが自分たちの好きなツールやプロセスを使ってしまうので標準化ができない。そのため、セキュリティ、コンプライアンス、コストが企業にとって課題となる。

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