Xamarinのサポートは2024年5月1日で終了。マイクロソフトが.NET MAUI関連のロードマップを示す
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マイクロソフトは8月9日にオンラインイベント「.NET Conf Focus on MAUI」を開催し、.NET MAUIが今後.NETのメジャーバージョンアップと同時にバージョンアップしていくこと、そしてXamarinのサポートが2024年5月1日で終了することなど、今後のロードマップを示しました。
今後の.NET MAUIは.NETとともにリリース
.NET MAUIはシングルコードベースでWindows、macOS、iOS、Androidのユーザーインターフェイスを構築できるフレームワークです。今年の5月にバージョン1.0となり正式リリースされました。
参考:.NET MAUIがバージョン1.0に到達。C#/.NETのシングルコードベースでWin/Mac/iOS/Androidのネイティブアプリを開発可能に。Microsoft Build 2022
.NET MAUI 1.0は当初、昨年(2021年)11月にリリースされた.NET 6と同時にリリースされる予定でしたが、開発の遅れで予定の半年後の2022年5月にリリースとなりました。
ロードマップによると、今後は.NETのメジャーバージョンアップと同時に.NET MAUIもバージョンアップしていくことになります。次の.NETは今年11月に登場する.NET 7で、.NET MAUIも.NET 7と共に次のバージョンが登場することになります。
また.NET MAUIのサポート期間はリリースから18カ月であることも示されました。
Xamarinのサポートは2024年5月1日で終了
合わせてXamarinが2024年5月1日にサポート終了になることも示されました。「Xamarin Support Policy」のページにも、Xamarinの全てのサポートが2024年5月1日で終了し、それ以後はバグフィクスなどの提供が行われないことが示されています。
XamarinはC#でiOSやAndroidに対応したモバイルアプリケーションを開発できるフレームワークとして登場し、2016年2月にマイクロソフトが買収しました。
その後マイクロソフトは、Xamarinの主要な部分と、Windows用のフレームワーク「.NET Framework」、主にサーバ向けとして登場しその後デスクトップアプリケーションなどにまで範囲を広げたオープンソースの「.NET Core」の3つのフレームワークを統合し、現在の「.NET」フレームワークとしました。
さらにXamarinでユーザーインターフェイス部分を担っていたXamarin.Formsは、.NET MAUIがその後継となっています。
つまりXamarinは、.NETおよび.NET MAUIに吸収される形となり、単独のフレームワークとしてはその役割を終えることになるのです。