NECファシリティーズら、食品業界向けに新商品開発とエンジニアリングを支援
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NECファシリティーズと近畿分析センターは食品業界を対象に、新商品の開発とリニューアル工事などのエンジニアリングに関する支援サービスの提供を開始した。これらの支援サービスにより、2025年までに累計100億円の受注を目指す。
「新商品開発支援」では、食品のうま味の経時変化や温度変化、脱臭効果などの確認実験を受託し、商品開発や課題解決を支援する。半導体の微量分析で培った特殊技術を応用し、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope: TEM)による液体のナノスケール(10億分の1メートルレベル)での分析・解析が可能だという。
従来の技術では顕微鏡の内部が真空状態であることから、液体を観察する際は一般に試料を乾燥させていたが、試料に含まれる微粒子の凝集や形状の変化が観察できなかった。今回のサービスでは、従来不可能とされていた透過型電子顕微鏡による液体の観察が可能となり、ナノスケールで粒子サイズの測定や粒子の分散状態を確認できる。
これにより、個体から液体までさまざまな食品の風味(香気、味覚、食感)の分析・解析、受託実験含めた新商品開発が可能となる。また同サービスでは、昨今の原材料高騰対策やフードロス削減などの社会課題解決の一環として、半導体製造で蓄積した分析技術をベースに製造工程の改善と品質向上の相乗効果による歩留の改善支援も可能となる。
「エンジニアリング支援サービス」では、顧客と共に課題抽出から対策工事、保全業務までのエンジニアリング業務を行う。例えば空調バランスが不安定になった場合の課題抽出では、工場全体の気流シミュレーションにより空気の流れや空気溜まりを調査するとともにサーモグラフィーを利用して結露発生部の温度分布を解析する。これにより、工場全体の環境を調査・診断し、改修計画から改修コストまでを総合的に提案する。