コイシカワ、ローコードツール活用で倉庫向けシステムを従来比87%減で開発
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印刷、ウェブ関連、在庫管理などの事業を手がけるコイシカワは、ティンバーズと共同でローコードツール「Retool」を用いた倉庫向けシステムのプロトタイプ開発を行った。同システムは、従来比で87%減(ティンバーズ実績)のコストで完成したという。ティンバーズが発表した。また、コイシカワとティンバーズは、開発したシステムの実証を進めている。
RetoolはRetool社が開発したローコードツール。既存のローコードツールでは難しいとされる、ユーザー独自のビジネスロジックに沿ったシステム開発を行うことが可能だ。Retool社は、サービスの普及に合わせて、高度なRetool開発力をもつ企業をとRetool開発のリソースが不足している企業をマッチングさせる「開発者ネットワーク」を提供している。
ティンバーズは、顧客のビジネスに合わせた多岐にわたるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を行っており、DX推進ソリューションの一つとしてRetoolを用いた開発支援を国内外の企業向けに提供している。
従来のプロダクト開発では、フロントエンド、バックエンドの開発に全体の9割程度の時間がかかることが一般的だが、Retoolを用いることで開発費用、時間ともに大幅に削減することができるという。また、バックエンド開発においても、簡単なクエリを書くだけでSQLクエリ、POSTリクエスト、データ変換といった処理をアプリケーションに組み込むことができる。加えて、JavaScriptやAPI連携、多様なデータソースとの接続もできるためビジネスモデルに合わせて柔軟に開発できる。
コイシカワでは、倉庫の事務作業を削減するサービスを開発していたが、1年以上に及ぶ開発コストがかさみ、計画を中断していた。しかし、ティンバーズとの共同作業によりRetoolを用いたスピーディかつ低コストの開発が実現したという。
Retoolによる開発について同社では、Retoolはもともとユーザーインターフェース(UI)が備わっているため、設計段階から具体的に配置をしながら進めることができ、効率的なプロトタイプの開発が実現したとしている。また、SQLの知識があればだれでも開発作業ができることなども評価した。