イノベーションにはスピード感が重要–AWS、スタートアップ支援を強化
今回は「イノベーションにはスピード感が重要–AWS、スタートアップ支援を強化」についてご紹介します。
関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
アマゾン ウェブサービス ジャパン(AWSジャパン)は10月27日、「スタートアップコミュニティ拡大に向けたAWSの取組」に関する記者説明会を開催した。説明会には、代表取締役員社長の長崎忠雄氏とスタートアップ事業開発部 本部長の畑浩史氏が登壇し、AWSジャパンのコワーキングスペース「AWS Startup Loft Tokyo」の再開と、「業務特化型支援」のアップデートを発表した。
AWSは、2013年から日本のスタートアップ企業に対する支援を行っており、2022年までに数十億円に相当する支援を提供している。長崎氏によると、スタートアップ企業などのイノベーターは、企業が成長過程であるため、組織の作り方や文化の醸成、テクノロジーの選択など、進むべき道筋を模索しており「コンパス」を求めているのだという。また、スタートアップ企業の強みは、意思決定や新サービスを世に出す「スピード」があることだと説明。
「イノベーションを起こすには、スピード感が最も重要だと感じている。スタートアップ企業の顧客の間では、アイデアを迅速にサービスに反映したり、Time to Marketを短縮したりするにはどうしたら良いかという相談を受けることが多い。われわれは、AWS Startup Loft Tokyoを通してコンパスとスピードを意識した支援を行い、日本経済に寄与したいと考えている」(長崎氏)
AWS Startup Loft Tokyoは、「AWS 10のStartup支援プログラム」(図1)の一つで、スタートアップやデベロッパーが学び、コーディング、交流し、「挑戦をカタチにする場」としている。2018年10月1日にAWSジャパンのオフィスである「目黒セントラルスクエア」にオープンし、1年半で数万人が来場するなど多くの顧客が利用していたが、コロナ禍により2020年3月からクローズしていた。その間、顧客からはアイデアの醸成やスピード感を持った課題解決、エンジニア同士のつながりなどから再開を要望する声が多く、このたび11月1日10時から再開することが決定した。
再開に当たりAWS Startup Loft Tokyoのメニューを新しく追加した。基本メニューである、「コワーキングスペース」「Ask An Expert」「イベント開催」は継続して設置。コワーキングスペースでは、AWSアカウントを持つスタートアップ、デベロッパーが開発に集中できる場として、平日10~18時で提供している。Ask An Expertでは、AWSの技術エキスパートやソリューションアーキテクト、サポートエンジニアが技術相談を受け付け、AWSサービスの使い方やプロダクト開発のアドバイスを受けられる。また、イベントでは、AWS製品や技術に関する内容のほか、組織や採用に関するイベントを開催するという。
追加されたメニューは4つで、リアルイベントを配信してリモートでも参加可能にする「ハイブリッド配信」。ベンチャーキャピタル(VC)のキャピタリストが起業や資金調達の相談に乗る「VCメンタリング」や、採用や組織作りなど非技術に関する最高技術責任者(CTO)の相談に元CTOのAWSソリューションアーキテクトが対応する「ex-CTOメンタリング@Loft」を設置。さらに、Web3に関する技術勉強会や実装のワークショップを開催し、エンジニア同士のつながりを生む「Web3@Loft」を追加した。既に11月以降のイベント開催を予定しており、予約を受け付けている。