コペンハーゲンの投資家6人に聞く2021年の投資見通し

今回は「コペンハーゲンの投資家6人に聞く2021年の投資見通し」についてご紹介します。

関連ワード (インタビュー、コペンハーゲン、デンマーク等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


デンマーク、あるいはコペンハーゲンが、ヨーロッパでスタートアップを創業する拠点として選ばれることは少ない。しかし、コペンハーゲンは、スタートアップ向けの優れたカンファレンス開催地として、地元のテクノロジー企業が活発に活動している都市だ。そもそも、コペンハーゲンに行ってみたくない人などいるだろうか。

住民の教育水準の高さ、名門大学の存在、充実した医療、ヨーロッパ各地への移動のしやすさといった特徴を持つコペンハーゲンは、他の都市に負けず劣らず、創業しやすい環境が整った都市である。

TechCrunchが投資家たちにインタビューしたところ、彼らが、サスティナビリティに配慮したサプライチェーン物流、eスポーツとゲーム、エンタープライズ向けSaaS、気候関連技術、ディープテックのハードウェア、農業や教育関連のテクノロジーといった分野に関心を持っていることがわかった。未来の働き方と、多様な働き方への移行に興味があると語った投資家も多かった。

彼らが期待している企業には、Afresh Technologies(エーフレッシュ・テクノロジーズ)、Seaborg Technologies(シーボーグ・テクノロジーズ、原子炉)、Labster(ラボスター、バーチャル科学研究所)、Normative.io(ノーマティブ、社会と環境への影響評価)、DEMI(デミ、シェフとコミュニティをつなげるサービス)などが含まれる。

投資家は全体的にデンマークを拠点とする企業を重視しているが「新スカンジナビア(スカンジナビアとバルト諸国)」地域へも進出しつつある。欧州や北米でスタートアップハブとなっている大都市に投資している投資家もいる。

「回復の兆し」はコミュニティ関連のあらゆるデジタル技術分野で観察され、パンデミックを契機として従来よりもスピーディーな新しいビジネスモデルを生み出したスタートアップ企業にも同じ兆しが現れている。

今回は以下の投資家がインタビューに応じてくれた。

TC:通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

ソフトウェアとテック企業です(個人的に特にワクワクするのは「未来の働き方」、フィンテック「食の未来」です)。

TC:最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

Digitail(デジテイル)です(ミレニアル世代のペットの飼い主たちが期待するサービスと、現状のツールで獣医師が提供するサービスとのギャップを解決するための、獣医師向けソフトウェアプロバイダー)。

TC:特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

宿泊業界のAirbnb(エアビーアンドビー)、タクシー業界のUber(ウーバー)などのように「これまでにない仕方で変革を起こす」ソフトウェアの分野で成功を目指す創業者たちが、もっと増えて欲しいと思っています。現在のスタートアップの多くが構築しているのは、全面的な解決策というより単一の機能であって、業界を徐々に変えていこうというビジョンで動いています。ですので、この場を借りて、スカンジナビアとバルト諸国にいる、先見の明を持った創業者のみなさんに呼びかけたいと思います。ぜひ私に連絡してください!

TC:次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

当社は常に、先見の明と情熱を持ち、人々が喜ぶ製品を作る、才能豊かな創業者を探しています。業界を特定しないベンチャーキャピタルとして、いつでも幅広い分野のさまざまな機会に目を配っています。

TC:新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

次のようなトレンドが見られていると思います。

フィンテック:給与前払い、ファクタリング、サステナビリティの報告と測定。

フードテック:代替タンパク質食品、ペットフード、フードロス。

未来の働き方:バーチャルオフィス、コラボレーション、生産性向上ツール。

上記の業界のいずれかに進出することを決めるのであれば、どのように他との差別化を図るのか、そのミッションを遂行するためにチームをどのように整えるべきか、慎重に検討することをおすすめします。

TC:御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

50%未満です。スカンジナビアとバルト諸国全体に投資しています。私自身はスウェーデン、ノルウェー、デンマークを担当しています。

TC:御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業種、または適していないと思われる業種は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

デンマークには、サステナビリティとエネルギー(Vestas(ヴェスタス)やデンマーク工科大学などから優秀な人材が現れている)、消費者向け製品(LegoやCarlsbergなどのブランドが確立されるまでの長い歴史がある)、バイオテクノロジー(中でもNovo Nordiskの貢献が大きい)などの分野に関する優れた実績があります。さらに、Peakon(ピーコン)、Pleo(プレオ)、Templafy(テンプラフィ)といった拡大機のソフトウェア企業も、デンマークで新世代のテック系スタートアップの繁栄を牽引しています。デーマンク人の創業者については、経血を非侵襲的血液検査の機会として利用することで医療に革命をもたらそうとしているQvin(キューヴィン)のような企業に期待を寄せています。

TC:他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

大いに期待していただいていいと思います。2021年だけでも、以下のような進展が見られています。

イグジット:ピーコンが7億ドル(約750億円)でイグジット、Humio(ヒュミオ)が4億ドル(約430億円)でイグジット。

大規模ラウンド:Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)のリードで、Public.com(パブリック・ドットコム)が2億2000万ドル(約235億円)、Vivino(ヴィヴィノ)が1億1500万ドル(約120億円)、ラボスターが6000万ドル(約65億円)を調達。

TC:今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、パンデミックや先行きへの不安、リモートワークが持つ魅力のために、スタートアップハブから人が流出する可能性があると思いますか。

ある程度はそうなると思います。すでに、多くのイノベーションがAarhus(アーフス)やOdense(オーデンセ)など、コペンハーゲン以外の都市で生まれています。

TC:御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス行動の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

新型コロナウイルスの影響を最も強く受けた業界は、当然ながら旅行・宿泊業界です。しかし同時に、そのような状況だからこそ生まれたイノベーションもたくさんあります。当社の投資先にもいくつかの例があります。

AeroGuest(エアロゲスト):「非接触型」の旅行を可能にするプラットフォーム(順番待ちの列や受け付けを省略する、オンラインで直接部屋を予約するなど)。

BobW(ボブW):「自宅とホテルのいいとこ取り」、つまり、それぞれの長所を組み合わせた新しいタイプのサスティナブルな宿泊サービス。

TC:新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

新型コロナウイルスは当社の投資戦略に大きな影響を与えていませんし、引き続き以前と同じ分野(ソフトウェアとテクノロジーへの投資)を重視しています。とはいえ、一部の業界において、このような難しい時期にもサスティナビリティや社会貢献などの分野での進歩が見られるのはうれしいことです。

当社の投資先企業の創業者にとって、最大の悩みは変動性と不確実性です。最初のロックダウン以降、当社は「ロックダウンの結果として生じる状況をコントロールすることはできない」というシンプルなアドバイスを伝えています。そのため、投資先の企業と一緒にいくつかのシナリオを準備しておき、ビジネスへの最終的な悪影響を緩和する方法をクリエイティブに考えるようにしてきました。

TC:御社の投資先のうちパンデミックに適応してきた企業では、収益の成長や維持、その他の機運に関して「回復の兆し」が見えてきたでしょうか。

Tame(テイム):投資先企業の1つですが、イベントプラットフォームの対象範囲をバーチャルイベントにまで広げたことで、このコロナ禍において非常に人気が出ています。

Corti(コルティ):別の投資先企業です。人工知能を使って新型コロナウイルスと戦うための製品を4週間未満という短時間で開発できました。

両社は、パンデミックに「プロダクトを順応させた」ことが優れた結果を生んだ良い例だと思います。

TC:この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

ベンチャーキャピタルの間で、環境への影響と社会貢献投資への意識が突然高まっていることです。私たちの働き方を向上する方法について、いくつか優れた議論が行われています。

TC:地元で成功を収めたスタートアップ業界の主要人物を挙げていただけますか。投資家や創業者だけでなく、弁護士、デザイナー、グロースエキスパートなど、スタートアップのエコシステムで別の役割を果たす人たちでも構いません。地元住民のみぞ知る注目すべきキーパーソンについて教えてください。

デンマークで私が尊敬する非常に優れた創業者には、以下のような方々がいます。

Simple Feast(シンプル・フィースト)のJakob Jønck(ヤーコブ・ヨンク)氏、コルティのAndreas Cleve(アンドレアス・クリーブ)氏とLars Maaløe(ラース・マーロウ)氏、キューヴィンのSara Naseri(サラ・ナセリ)氏とSøren Therkelsen(ソーレン・ターケルセン)氏、ContractbookのNiels Martin Brochner(ニールス・マーティン・ブロシェナー)氏、Jarek Owczarek(ジャレック・オウチャレック)氏、Viktor Heide(ビクター・ハイデ)氏、CobaltのJacob Hansen(ヤーコブ・ハンセン)氏、Esben Friis-Jensen(エスベン・フリース-ジェンセン)氏、Jakob Storm(ヤーコブ・ストーム)氏、Christian Hansen(クリスチャン・ハンセン)氏。

デンマーク国内にはすばらしい投資家も数多くいます。PreSeed Venturesの(プレシード・ベンチャーズ)のHelle Uth(ヘレ・ウート)氏、Christel Piron(クリステル・ピロン)氏、Alexander Viterbo-Horten(アレクサンデル・ヴィタボ-ホルテン)氏、Anders Kjær(アンデルス・ケア)氏といった方々、バンブル・ベンチャーズのDaniel Nyvang Mariussen(ダニエル・ニヴァン・マリュッセン)氏とそのチームが挙げられます。また、デンマークのテック企業のエコシステムが今あるのは、デンマーク成長基金の貢献のおかげです。

TC:通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

サスティナブルサプライチェーンをはじめとした、サプライチェーンと物流。

TC:最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

エーフレッシュ・テクノロジーズ。

TC:特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

全般的に、サプライチェーンにはいろいろな場所にまだたくさんのチャンスがあります。現在、具体的にあったらいいと思うものは特にありません。

TC:次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

サプライチェーンの1つまたは複数の部分の効率を向上させるデジタルソリューション。上流側と下流側の両方を含みます。

TC:新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

欧州と北米の貨物輸送は、両方とも大規模なスタートアップ数社によって成熟しつつあります。市場はまだまだ大きいのですが、利益率が低いため、強力な新しいモデルが必要です。

TC:御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

デンマーク重視ではありません。特に重視しているのは、欧州と北米の大規模なスタートアップハブです。

TC:御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業種、または適していないと思われる業種は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

医療産業とそのサポート機能向けのテクノロジーを提供するスタートアップは好業績です。また、デンマークのシーンにOnomondo(オノモンド)が現れたのはうれしいことです。当社の投資先でもあります。

TC:他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

これからチャンスが見込める国だと考えてもらっていいと思います。テック企業のハブがいくつか出現しています。また、国の支援する融資やプレシード向け投資があり、かなりの数のエンジェル投資も始まっているなど、全体として環境は良好です。

TC:今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、パンデミックや先行きへの不安、リモートワークが持つ魅力のために、スタートアップハブから人が流出する可能性があると思いますか。

デンマークについては、創業者の環境が大きく変わるとは思いません(国が小さすぎるため)。

TC:御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス行動の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

パンデミックの期間中、人々はこれまで以上に柔軟で信頼できるサプライチェーンを利用し、依存する機会が増えました。それで、供給の安定性から、サプライチェーンの可視性、配達とラストワンマイルに至るまで、当社の投資分野であるサプライチェーンと物流への注目は高まっていると思います。サプライチェーンの変化の鍵を握るのは消費者だと思います。

TC:新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

受注コンバージョン率は低下し、パイプラインは干上がりつつあります。アドバイスとしては、他の企業もしているように、コストを最小限に抑え、ビジネスモデルとして可能な限り収益を上げてランウェイを長く確保しておくことです。その上で、融資のニーズについて検討できます。

TC:御社の投資先のうちパンデミックに適応してきた企業では、収益の成長や維持、その他の機運に関して「回復の兆し」が見えてきたでしょうか。

はい。一部のスタートアップ企業は、柔軟性の高さとデジタル構造のおかげで、従来型の企業よりも、パンデミックをうまく利用しています。

TC:この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

当社の投資分野が、グローバルにもデンマーク全体でも、まだデフォルトの波に襲われていないことです。

TC:通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

期待しているトレンドとしては、(1)デジタルメディアとエンターテインメント市場の拡大、特にEスポーツとゲームの分野、(2)未来の働き方関連などエンタープライズ向けSaaS、(3)ディープテックのハードウェアとソフトウェアなどの気候変動対策、(4)eコマースビジネス、特にデジタルネイティブの垂直展開ブランドと消費者直販の事例があります。

TC:特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

高齢者のニーズに応える製品やサービスです。今後数十年の間に高齢者の割合が大幅に増加するので、人口構成の変化に対応し、社会への圧力を緩和するためのニーズに対応した製品とサービスの市場が確立されるでしょう。

TC:次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

チームスピリットとトラクションを非常に重視しています。エンジニアリング、製品、商品化の各方面で優れた能力を備え、可能であれば新規ソリューションで参入する業界で長い経験を持つ、優れた創業者を探しています。市場が製品を必要としていることを示すものがあると望ましいと思います。料金を支払う顧客、豊富な客層、制御可能なファネルがあって収益が着実に増大していく、しっかりしたコアビジネスがいいですね。収益が出るまでにまだ2〜3年かかるような製品は選びません。次のFacebookを見逃すことになるかもしれませんが、それは承知の上です。

TC:新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

従来のソーシャルメディアとアプリは、ビジネスモデルが動き出すのに何百万人ものユーザーが必要になっています。SaaSマーケティングツールの市場も飽和しているように思います。

TC:御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

今度、当社初のデンマーク国外での投資案件を発表します。デンマークだけでなく、スカンジナビアにも進出する第一歩になります。

TC:御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業種、または適していないと思われる業種は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

デンマークで有望な業種は医療テック、フィンテック、ゲーム、クリーンテックです。GamerzClass(ゲーマーズクラス)、Pie Systems(パイ・システム)、LeadFamly(リードファムリー)、Omnigame(オムニゲーム)、Organic Basics(オーガニック・ベーシックス)、Cap desk(キャップ・デスク)、Roccamore(ロッカモア)、Too Good To Go(トゥー・グッド・トゥー・ゴー)、Pleo(プレオ)、Tradeshift(トレードシフト)、SYBO、Unity(ユニティー)といった企業は楽しみです。優れた創業者として、ゲーマーズクラスのVictor Folmann(ビクター・フォルマン)氏、パイ・システムのSunny Long(サニー・ロン)氏、ロッカモアのFrederikke Antonie Schmidt(フレデリッケ・アントニー・シュミット)氏、キャップデスクのChristian Gabriel(クリスチャン・ガブリエル)氏を挙げたいと思います。

TC:他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

これまでは、成長段階のスタートアップをデンマークに引き止めておくためにもっと資本と人材が必要でしたし、人材と資本を求めて海外に出る必要はありませんでした。でも、投資環境は改善しています。資本と人材の獲得しやすさは相関しており、現実に投資環境をよくしている要因は、成功したデンマークのスタートアップがデンマークに戻り、スタートアップコミュニティに再投資していることだと思います。

TC:今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、パンデミックや先行きへの不安、リモートワークが持つ魅力のために、スタートアップハブから人が流出する可能性があると思いますか。

今後はリモートワークの人気がさらに高まるでしょう。それでも、スタートアップにとっては、バーチャルだけではなく実生活においても、志を同じくする他のスタートアップや創業者、アドバイザー、投資家の近くにいることが非常に重要だと思います。成功するためには、人脈を広げ、個人的な関係を深めることが大切で、リモートワークはあまりそれに適していないというのが私の意見です。

TC:御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス行動の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

旅行・宿泊業界は大変そうですし、リモートワークとサステナビリティの問題のために需要は減っていくでしょう。一方、ゲームやeコマース、およびデジタル関連の製品やサービスは伸びていき、画面を通じてつながる相手が増えていくと思います。

TC:新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

新型コロナウイルス感染症の中でも投資を続けています。例えば、ゲーム業界にとってはコロナ禍が追い風になっています。とはいえ、多くのスタートアップが新型コロナウイルス感染症の影響に苦労しています。スタートアップにとって最善の道は、ランウェイをしっかり管理し、投資家とよく話し合い、コストをカットして、変化に対応できるようにすることです。限界ではなく機会に目を向けてください。

TC:御社の投資先のうちパンデミックに適応してきた企業では、収益の成長や維持、その他の機運に関して「回復の兆し」が見えてきたでしょうか。

まだですが、新型コロナウイルス感染症で不利な影響を受けた投資先は多くありません。

TC:この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

投資家は、新たな投資先に投資したいと思っていますし、苦労している投資先企業を助けたいとも思っています。創業者は胸を張って新しい状況に対応すべく最善を尽くしています。時には、そこから新たなイノベーションも生まれています。

TC:通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

エネルギー関連や化石燃料社会からの移行、データガバナンス、教育の役割の変化。

TC:最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

シーボーグ:モジュラー式で安全な小型原子炉を製作。

ラボスター:世界中の学生たちが科学およびSTEM(科学・技術・工学・数学)を集中して学べるバーチャル科学研究室。

TC:特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

公共セクターの改善。

TC:次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

パンデミックによってどのような行動変容が起こり、どれほど続くのか、という点についての見方。

TC:新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

超小型モビリティ、遠隔医療。

TC:御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

100%。

TC:御社の投資先であるかどうかは別として、今後が楽しみだと思う企業や創業者を教えてください。

Willa(ヴィラ)。コルティ。

TC:他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

多くの創業者がこの地域で成功を収めています。

TC:今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増すると思いますか。

いいえ。大都市で起業する創業者が増えると思います。

TC:通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

食品とアグリテック。

TC:最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

デミです。

TC:特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

フードテック企業にはもっと「食品を取り入れて」欲しい、つまり人間的要素に目を向けて欲しいと思います。テクノロジーだけを重視し、フードテックは人間中心でなければならない、という事実が見えていない企業が多すぎます。それがあまりに多いので「フードテック」を自称するスタートアップを本能的に避けるようになりました。食べ物はテクノロジーではないし、テクノロジーは食べ物ではありません。そこに難しさがあり、やりがいがあるのです。この記事にはその点がまとめられています。

TC:次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

ジャック・ケルアックの『路上』の冒頭数行を思い出させるものすべてです。「彼らはディングルドディーのように路上を踊りながら進んでいき、僕はそれまでも興味を惹かれた人についていっていたのと同じように、その後をヨロヨロとついていった。なぜなら僕にとって人といえば狂った人だけで、狂ったように生き、話し、救われたがっている人、すべてを一度に欲しがり、決してあくびをせず、ありきたりのことを言わず、ただ燃えて、燃えて、燃えて……」

TC:新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資を検討する際に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

DNVB(デジタル・ネイティブ・バーティカル・ブランド)。

TC:御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

地元が25%です(デンマークはスタートアップが頭角を現すほど十分に成熟していないものの、ベンチャーキャピタルの勢力が小さく、まだ競争があまり激しくない分、チャンスがあります)。

TC:御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業種、または適していないと思われる業種は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

企業:デミのようなオンラインコミュニティ。

創業者:Infarm(インファーム)のErez Galonska(エレス・ガロンスカ)氏。

TC:他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

いい商談の流れやコネにつながることができれば、たくさんのチャンスがあります。

TC:御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス行動の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

デジタルから脱却するコミュニティ、例えばTonsser(トンサー)やデミなど。

TC:新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

懸念:不確実性と採用戦略。

アドバイス:生き残り、準備せよ。

TC:御社の投資先のうちパンデミックに適応してきた企業では、収益の成長や維持、その他の機運に関して「回復の兆し」が見えてきたでしょうか。

小売拠点を持つフィジカルなものすべて。コミュニティを持つデジタルなものすべて。

TC:この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

誰もが今後(コロナ後)がどうなるか楽しみにしていること、物事は元に戻らないという実感(または「期待」かもしれません)。

TC:地元で成功していると思われるスタートアップ業界の重要人物を挙げていただけますか。

Highbridge(法務)のKasper Ottesen(カスパー・オッテセン)氏。

Kasper Hulthin(カスパー・フルシン)氏(起業家、投資家)。

Christian Tang-Jespersen(クリスチャン・タン-イェスペルセン)氏(投資家)。

エリック・ラジエー氏、バイファウンダーズ、マネージングパートナー

通常、どのようなトレンドに投資するときが、一番ワクワクしますか。

未来の働き方、生産性向上プラットフォーム。

TC:最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

ノーマティブ。

TC:特定の業界で「こんなスタートアップがあったらいいのに」と考えることはありますか。現在、見過ごされていると感じるチャンスはありますか。

未来の新しい人材採用手法。

TC:次の投資を判断する際に、通常、どのようなことを検討しますか。

創業者の熱意、大きな問題を解決してより良い未来を築きたいという思い。

TC:御社の投資全体の中で、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、他のスタートアップハブ(または他の場所)への投資と比べて、50%を超えていますか。それとも、50%未満ですか。

新スカンジナビア(スカンジナビアとバルト諸国)地域を重視しています。欧州でも最も大きな発展の可能性がある地域です。

TC:御社が本拠とする都市やその周辺地域で、長期的な繁栄に適していると思われる業種、または適していないと思われる業種は何ですか。御社のポートフォリオに含まれているかどうかに関わらず、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

気候関連テクノロジー、ヘルステック、フィンテック。企業は、ノーマティブ、コルティ、Lucinity(ルシニティ)。

TC:他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の投資環境と投資機会全体についてどのように考えるべきでしょうか。

コペンハーゲンは成長著しい都市です。経験豊かな創業者たちが変化を起こせる企業を作り、強固な基礎ができています。

TC:今後、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、パンデミックや先行きへの不安、リモートワークが持つ魅力のために、スタートアップハブから人が流出する可能性があると思いますか。

いいえ。ただし、リモートを優先させた多様なチームが増えるとは思います。

TC:御社の投資先のうち、コロナ禍による消費者やビジネス行動の潜在的な変化への対応に苦慮すると予想される業界セグメントはありますか。また、そのような変化の影響を他より強く受けると思われる業界セグメントはどこですか。このような未曾有の時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

オンライン化の加速、リモート化、eコマース、決済全般の迅速化。

TC:新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も懸念していますか。御社のポートフォリオに含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

新型コロナウイルス感染症は今後のトレンドを大きく加速させています。うまく適応できた創業者が今後の勝者になるでしょう。

TC:御社の投資先のうちパンデミックに適応してきた企業では、収益の成長や維持、その他の機運に関して「回復の兆し」が見えてきたでしょうか。

その通りだと思います。

TC:この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

このような激しい変化の中で、創業者たちが不屈の努力を続けている様子。

TC:地元で成功していると思われるスタートアップ業界の重要人物を挙げていただけますか。

シンプルフィーストの創業者、Jakob Jønck(ヤーコブ・ヨンク)氏。ノーマティブの創業者、Kristian Rönn(クリスチャン・レン)氏。コルティの創業者、Andreas Cleve(アンドレアス・クリーブ)氏とLars Maaløe(ラース・マーロウ)氏。

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画像クレジット:Joe Daniel Price / Getty Images


【原文】

While Denmark and Copenhagen don’t often come up as a destination for European startups, it has a thriving local tech scene that’s home to some of the better startup conferences. After all, who doesn’t want to visit Copenhagen?

A highly educated population, great universities, excellent healthcare and great transport links to Europe make the city as good a place as any to start up a company.

Amongst our investors, we found the trends they were most interested in included sustainable supply chain logistics, esports and gaming, enterprise SaaS, climate tech, deep tech hardware, agritech and edtech. And many said they are interested in the future of work and the transition to different ways of working.

Companies they are excited by included: Afresh Technologies, Seaborg Technologies (nuclear reactors), Labster (virtual science labs), Normative.io (social and environmental impact measurement) and DEMI (connecting with chefs).

In general, investors said they are focused on their home ground but are also spreading their wings to the “New Nordics” (Nordic and Baltic) region. Some are also investing in large European and North American hub cities.

The “green shoots” of recovery they see are appearing in anything digital that comes with a community, as well as among startups that are able to leverage the pandemic to generate new business models that are faster than incumbents.

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We surveyed:

Sara Rywe, Principal, byFounders

What trends are you most excited about investing in, generally?
Software and tech (I’m personally extra excited about the “future of work,” fintech, and “future of food”).

What’s your latest, most exciting investment?
Digitail (a veterinary software provider solving the gap between the ever-growing expectations of millennial pet parents and the experience offered by veterinarians with their current tools).

Are there startups that you wish you would see in the industry but don’t? What are some overlooked opportunities right now?
I would like to see more founders with global ambitions in the “uniquely transformative” software category (the same way Airbnb transformed the hotel industry and Uber transformed the taxi industry). Many startups we see today are building a feature instead of a full solution and their vision is about making industries incrementally better. So, here’s a callout to all of you Nordic or Baltic visionary founders out there: Write me!

What are you looking for in your next investment, in general?
We always look for competent, visionary and passionate founders building products that people love. As an industry-agnostic VC, we keep our eyes open for a range of different opportunities.

Which areas are either oversaturated or would be too hard to compete in at this point for a new startup? What other types of products/services are you wary or concerned about?
Some of the current trends that I see include:
Fintech: salary advances, factoring, sustainability reporting and measurements.
Food tech: alternative protein, pet food, food waste.
Future of work: virtual offices, collaboration, productivity tools.
If you decide to enter any of the above-mentioned industries, I therefore encourage you to really be thoughtful in how you differentiate yourself and/or how your team is better suited to execute on the mission.

How much are you focused on investing in your local ecosystem versus other startup hubs (or everywhere) in general? More than 50%? Less?
<50%. We invest across the Nordics and Baltics and I’m covering Sweden, Norway and Denmark.

Which industries in your city and region seem well positioned to thrive, or not, long term? What are companies you are excited about (your portfolio or not), which founders?
Denmark is very well positioned to succeed in sustainability and energy (many good talents coming from e.g., Vestas and DTU), consumer goods (there’s a large history in the country around building brands such as Lego, Carlsberg, etc.), and biotech (Novo Nordisk among others playing a big part). Moreover, software scaleups such as Peakon, Pleo, and Templafy are really leading the way for a new generation of tech startups to thrive in Denmark. When looking at Danish founder particularly, I’m very excited to see companies such as Qvin revolutionizing healthcare for women by using period blood as an opportunity for a noninvasive blood test.

How should investors in other cities think about the overall investment climate and opportunities in your city?
They should be very excited! Just look at what we’ve seen in 2021 so far:
Exits: Peakon $700 million exit and Humio $400 million exit.
Large rounds: Public.com raising $220 million, Vivino raising $115 million and Labster raising $60 million led by Andreessen Horowitz

Do you expect to see a surge in more founders coming from geographies outside major cities in the years to come, with startup hubs losing people due to the pandemic and lingering concerns, plus the attraction of remote work?
Somewhat. We already see a lot of innovation outside of Copenhagen in cities such as Aarhus and Odense.

Which industry segments that you invest in look weaker or more exposed to potential shifts in consumer and business behavior because of COVID-19? What are the opportunities startups may be able to tap into during these unprecedented times?
One industry that has been hit hard by COVID-19 is of course travel and hospitality. The flipside of this is that we see a lot of innovation due to that. Examples from our own portfolio include:
AeroGuest — a platform that allows for a “touch-free” travel experience (skipping lines and reception desks, direct online room booking, etc.).
BobW — a new type of sustainable travel accommodation bringing the best of both worlds: “home meets hotel.”

How has COVID-19 impacted your investment strategy? What are the biggest worries of the founders in your portfolio? What is your advice to startups in your portfolio right now?
COVID-19 has not impacted our investment strategy massively and we have the same focus as before (investing in software and tech). With that said, we are happy to see some industries getting an uplift in these difficult times, such as sustainability and impact.
The biggest worries of our portfolio company founders have been around volatility and uncertainty. Since the first lockdown our advice has been simple: You can’t control the outcome. We’ve therefore worked together to ensure that they have some proper scenario planning in place and that we think creatively of how to mitigate eventual negative effects on their business.

Are you seeing “green shoots” regarding revenue growth, retention or other momentum in your portfolio as they adapt to the pandemic?
Tame — one of our portfolio companies — expanded their event platform to also include virtual events, which made it really take off in COVID times.
Corti — another portfolio company of ours — could in less than four weeks build a product for helping fight COVID-19 with artificial intelligence.
Both of these companies are good examples of how “adapting their products” due to the pandemic led to great results.

What is a moment that has given you hope in the last month or so? This can be professional, personal or a mix of the two.
The sudden rise of awareness around impact and ESG among VCs! Several great conversations have been held on how to improve our ways of working.

Who are key startup people you see creating success locally, whether investors, founders or even other types of startup ecosystems roles like lawyers, designers, growth experts, etc. We’re trying to highlight the movers and shakers who outsiders might not know.
Some of the extraordinary founders that I look up to from Denmark include:
Jakob Jønck (Simple Feast), Andreas Cleve and Lars Maaløe (Corti), Sara Naseri and Søren Therkelsen (Qvin), Niels Martin Brochner, Jarek Owczarek and Viktor Heide (Contractbook), Jacob Hansen, Esben Friis-Jensen, Jakob Storm and Christian Hansen (Cobalt) among others.
There’s also a range of great investors in Denmark including Helle Uth, Christel Piron, Alexander Viterbo-Horten and Anders Kjær amongst others at PreSeed Ventures and Daniel Nyvang Mariussen with his team at Bumble Ventures. Also, the Danish tech ecosystem would not be what it is without all the work that Vækstfonden does.

Mads Hørlyck, associate, Maersk Growth

What trends are you most excited about investing in, generally?
Supply chain/logistics including sustainable supply chains.

What’s your latest, most exciting investment?
Afresh Technologies.

Are there startups that you wish you would see in the industry but don’t? What are some overlooked opportunities right now?
In general there are still plenty of opportunities across various parts of the supply chain. We have no particular specific preferences as such at the moment.

What are you looking for in your next investment, in general?
Digital solution to drive efficiencies across one or more subparts of the supply chain, both upstream and downstream focus.

Which areas are either oversaturated or would be too hard to compete in at this point for a new startup? What other types of products/services are you wary or concerned about?
Freight forwarding has been maturing in Europe and North America with several large startups in both regions. However, the market is still large but it requires a strong new model as it’s also low margins.

How much are you focused on investing in your local ecosystem versus other startup hubs (or everywhere) in general? More than 50%? Less?
Less/little focus on Denmark. Main priority in large European/North American hubs.

Which industries in your city and region seem well positioned to thrive, or not, long term? What are companies you are excited about (your portfolio or not), which founders?
Startups with the medical and supporting functions tech are doing well. We are excited about Onomondo in the Danish scene — also a portfolio company of ours.

How should investors in other cities think about the overall investment climate and opportunities in your city?
As an upcoming opportunity. Several tech hubs have been created and there is a general good environment including state-backed loans/pre-seed investments and fairly many angels to get going.

Do you expect to see a surge in more founders coming from geographies outside major cities in the years to come, with startup hubs losing people due to the pandemic and lingering concerns, plus the attraction of remote work?
We don’t expect any significant changes to the founder-environment in Denmark (too little country).

Which industry segments that you invest in look weaker or more exposed to potential shifts in consumer and business behavior because of COVID-19? What are the opportunities startups may be able to tap into during these unprecedented times?
We see an increased focus on our investment area: Supply chain/logistics as people throughout the pandemic have been much more exposed to and dependent on flexible and reliable supply chains. All the way from supply resilience, supply chain visibility, fulfillment and to last-mile delivery. Consumers have the power to drive changes in supply chains.

How has COVID-19 impacted your investment strategy? What are the biggest worries of the founders in your portfolio? What is your advice to startups in your portfolio right now?
Sales conversion rates decreasing/pipelines drying out. Advice is, like everyone else, to minimize cost and extend runway by getting as close to profitability as model allows. Based on this funding needs can be discussed.

Are you seeing “green shoots” regarding revenue growth, retention or other momentum in your portfolio as they adapt to the pandemic?
Yes, we have seen some startups being able to leverage the pandemic over incumbents due to their more flexible and digital structure.

What is a moment that has given you hope in the last month or so? This can be professional, personal or a mix of the two.
We have yet to see a default wave both globally within our investment area but also in general in Denmark.

Henrik Møller Kristensen, associate, Bumble Ventures

What trends are you most excited about investing in, generally?
Some of the trends we’re excited about are (1) the growing market of digital media and entertainment, in particular esports and gaming, (2) enterprise SaaS, e.g., related to the future of work, (3) climate change solutions, e.g., deep tech hardware and software, and (4) e-commerce businesses, in particular digital native vertical brands and direct-to-consumer cases.

Are there startups that you wish you would see in the industry but don’t? What are some overlooked opportunities right now?
Products and services to satisfy the needs of the aging population. The number of elderly people will be growing significantly over the next decades, establishing a growing market for products and services to satisfy the needs from this demographic change and reduce the pressure on societies.

What are you looking for in your next investment, in general?
We highly value team and traction. We are looking for exceptional founders with strong competencies in engineering, product and commercial, preferably with years of experience from the industry they are entering with a new solution. We prefer some indication of product-market fit. We like methodical revenue growth driven by paying customers, rich cohort grids and controllable funnels that proves a robust core business. We don’t like products that are still 2-3 years away from monetization. This means that we will miss the next Facebook, but we are okay with that.

Which areas are either oversaturated or would be too hard to compete in at this point for a new startup? What other types of products/services are you wary or concerned about?
Traditional social media and apps that require millions of users before being able to turn on the business model. SaaS marketing tools also seem crowded.

How much are you focused on investing in your local ecosystem versus other startup hubs (or everywhere) in general? More than 50%? Less?
Next week we will announce our first investment outside Denmark. This is our first step toward being present not only in Denmark, but in the Nordics.

Which industries in your city and region seem well positioned to thrive, or not, long term? What are companies you are excited about (your portfolio or not), which founders?
Well-positioned industries in Denmark are medtech, fintech, gaming and clean tech. We’re excited about GamerzClass, Pie Systems, LeadFamly, Omnigame, Organic Basics, Cap desk, Roccamore, Too Good To Go, Pleo, Tradeshift, SYBO, Unity and more. Exceptional founders are Victor Folmann from GamerzClass, Sunny Long from Pie Systems, Frederikke Antonie Schmidt from Roccamore and Christian Gabriel from Capdesk.

How should investors in other cities think about the overall investment climate and opportunities in your city?
Historically, there has been a need for more capital and talent to keep successful growth-stage startups in Denmark and not have to move to foreign countries to attract talent and capital. However, the investment climate is getting better. Greater access to capital and talent go hand in hand, and what is really changing the investment climate for the better is founders of successful Danish startups turning back to Denmark and reinvesting in the startup community.

Do you expect to see a surge in more founders coming from geographies outside major cities in the years to come, with startup hubs losing people due to the pandemic and lingering concerns, plus the attraction of remote work?
I think we’ll see more attraction to remote work in the future. However, I believe it is important for startups to be close to other great like-minded startups, founders, advisors and investors, not only virtually but in real life. Establishing a great network and personal relationships are very important factors to succeed and remote is not suited very well for that in my opinion.

Which industry segments that you invest in look weaker or more exposed to potential shifts in consumer and business behavior because of COVID-19? What are the opportunities startups may be able to tap into during these unprecedented times?
The travel and hospitality industry look weaker and we’ll see a shift toward lower demand due to remote work and sustainability issues. On the other side, gaming, e-commerce and digital products and services are growing as you will have more people online behind the screens.

How has COVID-19 impacted your investment strategy? What are the biggest worries of the founders in your portfolio? What is your advice to startups in your portfolio right now?
We are still happy to invest despite COVID-19. Gaming has, for example, been positively affected by COVID-19, however, many startups are also struggling due to COVID-19. The best a startup can do is to manage the runway, have close dialogue with their investors, cut costs and try to pivot to the changes. Look for opportunities, not boundaries.

Are you seeing “green shoots” regarding revenue growth, retention or other momentum in your portfolio as they adapt to the pandemic?
Not yet. Only a few of our portfolio companies are negatively affected by COVID-19.

What is a moment that has given you hope in the last month or so? This can be professional, personal or a mix of the two.
Investors are willing to make new investments and help out struggling portfolio companies. Founders are keeping their heads high and making the best out of the new circumstances. In some cases it actually stimulates new innovations.

Benjamin Ratz, partner, Nordic Makers

What trends are you most excited about investing in, generally?
Energy and the transition to a fossil fuel society, data as governance and the changing role of education.

What’s your latest, most exciting investment?
Seaborg — building modular, small and safe nuclear reactors.
Labster — virtual science labs that help students all over the world immerse in science and STEM.

Are there startups that you wish you would see in the industry but don’t? What are some overlooked opportunities right now?
Improving the public sector.

What are you looking for in your next investment, in general?
Views on how and if the world has permanently changed in behavior due to the pandemic.

Which areas are either oversaturated or would be too hard to compete in at this point for a new startup? What other types of products/services are you wary or concerned about?
Micromobility, teledocs.

How much are you focused on investing in your local ecosystem versus other startup hubs (or everywhere) in general? More than 50%? Less?
100%.

What are companies you are excited about (your portfolio or not), which founders?
Willa. Corti.

How should investors in other cities think about the overall investment climate and opportunities in your city?
A lot of founders leaving success stories of the region.

Do you expect to see a surge in more founders coming from geographies outside major cities in the years to come?
No but we expect the cities to produce more.

Mark Emil Hermansen, associate, Astanor

What trends are you most excited about investing in, generally?
Food and agrotech.

What’s your latest, most exciting investment?
DEMI.

Are there startups that you wish you would see in the industry but don’t? What are some overlooked opportunities right now?
I’d love to see more food tech companies that “get food” — the human element of it that is. Too many startups focus only on the technology, less on the fact that it should be deeply human centered. This is so prevalent that I instinctively stay away from startups dubbing themselves as “food tech” — food is not tech and tech is not food and therein lies the challenge and the prize. Here’s a read that kind of sums it up.

What are you looking for in your next investment, in general?
Anything that reminds me of these first lines from “On The Road”: “They danced down the streets like dingledodies, and I shambled after as I’ve been doing all my life after people who interest me, because the only people for me are the mad ones, the ones who are mad to live, mad to talk, mad to be saved, desirous of everything at the same time, the ones that never yawn or say a commonplace thing, but burn, burn, burn …”.

Which areas are either oversaturated or would be too hard to compete in at this point for a new startup? What other types of products/services are you wary or concerned about?
DNVB.

How much are you focused on investing in your local ecosystem versus other startup hubs (or everywhere) in general? More than 50%? Less?
25% local (DK is still immature from a startup standout — yet the opportunity is that the VC footprint is small and relatively unsophisticated).

Which industries in your city and region seem well positioned to thrive, or not, long term? What are companies you are excited about (your portfolio or not), which founders?
Companies: Online communities such as DEMI.
Founder: Erez Galonska of Infarm.

How should investors in other cities think about the overall investment climate and opportunities in your city?
Tons of opportunity if you have access to the right deal flow/pedigree.

Which industry segments that you invest in look weaker or more exposed to potential shifts in consumer and business behavior because of COVID-19? What are the opportunities startups may be able to tap into during these unprecedented times?
Communities that transcend digital (like Tonsser and DEMI).

How has COVID-19 impacted your investment strategy? What are the biggest worries of the founders in your portfolio? What is your advice to startups in your portfolio right now?
Worries: Uncertainty and recruitment strategy.
Advice: Survive and prepare.

Are you seeing “green shoots” regarding revenue growth, retention or other momentum in your portfolio as they adapt to the pandemic?
Anything physical that has retail footprint. Anything digital that has a community footprint.

What is a moment that has given you hope in the last month or so? This can be professional, personal or a mix of the two.
That everyone’s pumped for what’s about to come (post-COVID) and the realization (or hope?) that nothing will be as before.

Who are key startup people you see creating success locally?
Kasper Ottesen, Highbridge (legal).
Kasper Hulthin (entrepreneur and investor).
Christian Tang-Jespersen (investor).

Eric Lagier, managing partner, byFounders

What trends are you most excited about investing in, generally?
Future of work, productivity improvement platforms.

What’s your latest, most exciting investment?
Normative.

Are there startups that you wish you would see in the industry but don’t? What are some overlooked opportunities right now?
Future of recruiting.

What are you looking for in your next investment, in general?
Passionate founders, solving big problems to build a better tomorrow.

How much are you focused on investing in your local ecosystem versus other startup hubs (or everywhere) in general? More than 50%? Less?
We are focused on the New Nordics (Nordic and Baltic) region having shown the biggest growth potential in Europe.

Which industries in your city and region seem well positioned to thrive, or not, long term? What are companies you are excited about (your portfolio or not), which founders?
Climate tech, health tech, fintech. Normative, Corti, Lucinity.

How should investors in other cities think about the overall investment climate and opportunities in your city?
Copenhagen is booming and there is now a strong foundation of experienced founders building really transformative companies.

Do you expect to see a surge in more founders coming from geographies outside major cities in the years to come, with startup hubs losing people due to the pandemic and lingering concerns, plus the attraction of remote work?
No — but I expect to see much more diverse teams with a priority on remote first.

Which industry segments that you invest in look weaker or more exposed to potential shifts in consumer and business behavior because of COVID-19? What are the opportunities startups may be able to tap into during these unprecedented times?
An acceleration of online, remote, e-commerce and general faster pace of transactions.

How has COVID-19 impacted your investment strategy? What are the biggest worries of the founders in your portfolio? What is your advice to startups in your portfolio right now?
COvid-19 is a giant accelerator of future trends. Those founders that have adapted best will be the winners of tomorrow.

Are you seeing “green shoots” regarding revenue growth, retention or other momentum in your portfolio as they adapt to the pandemic?
Absolutely.

What is a moment that has given you hope in the last month or so? This can be professional, personal or a mix of the two.
How founders persevere in these times of massive change.

Who are key startup people you see creating success locally?
Jakob Jønck, founder, SimpleFeast; Kristian Rönn, founder, Normative; Andreas Cleve and Lars Maaløe, founders, Corti.

(文:Mike Butcher、翻訳:Dragonfly)

インタビュー - Wikipedia

普通、インタビューで得た発言や情報は、 書籍 や 新聞 ・ 雑誌 など出版物に使われたり 放送 用に編集される。

インタビューとは - コトバンク

デジタル大辞泉 - インタビューの用語解説 - [名](スル)報道記者などが取材のために人と会って話を聞くこと。また、その記事。「優勝力士にインタビューする」

インタビュー/対談 | 文春オンライン

 · 吉田えりインタビュー#1. 石塚 隆. 2021/03/25. “女性ホルモン砂漠を緑化したい!. ”野宮真貴60歳・松本孝美55歳・渡辺満里奈50歳と学ぶ「膣のお手入れ」術. 『大人の女史会』にようこそ。. #2. 「週刊文春WOMAN」編集部. 2021/03/23.

特集・インタビュー - エキサイトニュース

エキサイトニュース編集部が厳選してお送りする特集・インタビューページです。話題の映画や舞台に出演中の俳優・女優をはじめとした良質なインタビューを掲載しております。

インタビュー - オピニオン:朝日新聞デジタル

朝日新聞社のニュースサイト、朝日新聞デジタルのインタビューに関する記事一覧ページです。

インタビューとは (インタビューとは) [単語記事] - ニコニコ大 …

インタビュー( int er vi ew)は「お互いに見つめ合う」という意味から発展した英単 語 です。. 分解 すると イン ター( int er)は「お互いに」、ビュー( Vi ew)は「見る」をそれぞれ意味します。. そこから転じてインタビュー( int er vi ew)という単 語 は「 報道 機関 の取材」「 面接 」「 記者会見 」「尋問」「会見した内容の文章」などの意味で使われています ...

意外と知らない、失敗しないインタビューの「質問のコツ」と ...

 · インタビュー対象となる活動だけでなく、相手の全体像をきちんと把握することが大切です。 02:経歴を把握する どのような経歴を経て今に至るのかといった点や、過去のターニングポイントは、インタビュー項目としては重要な点の1つです。

絶対に成功させたいインタビュー取材の経験から学んだ13の ...

こんにちは、メディア事業部のしんたくです。 最近はいろいろなご縁から、仕事でも個人的にもインタビューをする機会をよくいただいています。 インタビューって、経験がない人にはすごく難しいですよね。僕もまだまだ初心者なのでいろいろと勉強をしています。今回は、そんな僕が学んだ、インタビューをするときに押さえておきたいポイントとコツをまとめてみたいと思います。 インタビュー前(事前準備) 事前準備がインタビューの成否を左右すると言っても過言ではありません。取材前に、しっかりと準備をしておきましょう。 1. インタビュイーについて徹底的に調べる

インタビュー - 好書好日

好書好日(こうしょこうじつ)は、ライフ&カルチャーを貪欲に楽しみたい人におくる、 人生を豊かにする本の情報サイトです。作家などへのインタビュー一覧ページです。

「インタビュー」記事一覧:MarkeZine(マーケジン)

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