フェズ、顧客像を可視化する新ツールを提供開始–unerryと業務提携
今回は「フェズ、顧客像を可視化する新ツールを提供開始–unerryと業務提携」についてご紹介します。
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フェズはunerryと業務提携し、顧客の購買データ分析に加え、店舗外の行動傾向や買い物傾向を可視化・分析する新ツール「Urumo Explorer」を共同で開発した。小売事業者、メーカー向けに提供を開始している。
同ツールは、フェズが小売事業者と連携する顧客購買履歴データ(ID-POSデータ)などの購買データと、unerryが保有するリアル行動データを掛け合わせ、店舗で商品を購入した購買者像をより精緻化できる。
従来、可視化できていなかった各購買実態の特定ブランド購入者の店外行動傾向を各施設別に可視化することで、自社ブランド購入者や競合ブランド購入者の顧客像を精細に把握できる。また、自店舗以外の店舗や他施設の利用実態を明らかにすることで、特定商圏における購入者の傾向を可視化し、小売事業者・メーカーの双方が売上向上のために行う課題抽出や仮説設計、対象者に向けた施策の検証をする際などに活用できるという。
同ツールの主な活用例としては、小売事業者向けには各商圏の「顧客解像度」の精緻化や自社顧客のロイヤリティー向上および顧客育成などが挙げられている。また自社店舗の休眠・離反顧客の競合店利用状況の可視化による既存店の再活性化にも活用できる。
メーカー向けの活用例では、購買実態の地域差の可視化による地域ごとの最適な販売戦略の設計・検証や、ブランドにひも付く各属性の購買実態の精緻化(チェーン別)による小売企業への提案精度向上なとが挙げられている。また自社品購入者と他社品購入者の購買実態と店外行動の差異を元にした、カスタマージャーニーの設計・検証や販売戦略の設計にも活用できる。
フェズは、複数の小売事業者とのパートナーシップにより約1億ID分のID-POSデータと連携し、購買データや店頭データ、バイヤー施策データ、販促データなどを管理・分析するリテールデータプラットフォーム「Urumo」を開発・提供している。
unerryは、全国210万箇所以上に設置されているビーコンのネットワークとGPSによる位置情報技術を活用した、月間300億件以上の屋内外の人流ビッグデータを人工知能(AI)で解析する「Beacon Bank」を運営しており、全国店舗の来店や消費者の日常行動傾向(行動DNA)などをデータ化している。
なお、Urumo Explorerで利活用できるID-POSデータは、フェズが各小売事業者より第三者提供を受けた、フェズにおいて個人関連情報に該当するID-POSデータのみとなる。またunerryが取得する人流ビッグデータは、特定の個人を識別することができない個人関連情報であり、LPマーク(ロケーションプライバシーマーク)に準拠して管理されている。
今回の業務提携を契機に、unerryが構築しているビーコンネットワークの拡充を両社で行い、小売事業者やメーカー向けにリアル行動データおよび購買データを活用した広告配信と効果測定の取り組みを強化していく。