串カツ田中とインフォマート、Restartzが外食店舗運営クラウドを正式リリース
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串カツ田中ホールディングス(串カツ田中HD)とインフォマート、両社の合弁会社Restartzは11月4日、外食産業の店舗運営および管理を行うクラウドサービス「V-Manage」の提供を開始すると発表した。串カツ田中3店舗での実証実験で導入効果が確認されたとし、2023年度に70社1100店舗への導入を目指すという。
V-Manageは、Restartzが開発した外食店舗における開店前から営業時間中、閉店後までの多岐にわたる業務(タスク)の支援、確認、管理を効率化するクラウドサービス。店舗の現場と運営本部を接続し、現場業務の円滑な遂行と本部による柔軟な管理および現場支援を可能にするという。チェーン展開する企業から中小企業まで、さまざまな業態や運営形態に対応。サービス利用料は1店舗当たり月額5000円(税別)で、初期設定作業量に応じた見積もりによる初期費用を伴う。
Restartzは、串カツ田中HDとインフォマートの合弁会社として2021年10月に設立され、インフォマート 新規開発ラボ部長の箱崎竜太郎氏が代表取締役社長を務める。インフォマート 代表取締役社長の中島健氏によれば、串カツ田中HDはインフォマートの顧客の1社で、「長年一緒に新しい取り組みを検討する中で、コロナ禍により外食産業が厳しい状況に置かれ、店舗管理の効率化という具体的な課題に取り組んだ。当社としてはお客さまと一緒にお客さまの視点で新しいサービスを開発し、串カツ田中HDさまも自社だけでなく業界のために取り組まれ、とても良い関係で臨むことができている」と述べた。
串カツ田中HD 代表取締役社長の坂本壽男氏は、「コロナ禍で休業や時短営業などの影響、人材不足があり、サービスや接客を向上させ、営業時間拡大や新規出店による業績回復を図るのがなかなか難しい。働き方改革も必要だが、膨大な店舗業務を店長、社員が管理する負担が大きく生産性を上げられない。昨今の原材料や光熱費の高騰などで収益改善が依然厳しく、小規模な業務改善ではなく抜本的な業務の見直しが必要と判断し、インフォマートさんに(V-Manageの開発を)打診した。これにより店舗状況の可視化と現場の従業員さんで店舗を運営できる“自走化”を実現できれば、外食産業全体としても働き方改革や報酬の改善、優秀な人材獲得が進むと期待している」と語った。
Restartzの箱崎氏によると、V-Manageの開発プロジェクトには、串カツ田中HD側からも5人ほどの営業部門やシステム部門の責任者らが参加。週次のミーティングで機能要件の抽出や仕様検討、プロトタイプの確認、追加要件の検討などを行い、インフォマートのリソースを活用するアジャイル手法でプロジェクトを遂行している。「コロナ禍で事業環境が刻一刻と変化する状況ではアジャイル型での対応が適している」(箱崎氏)とのこと。これまでに約50の要件が出され、まずは店舗運営業務に必要な機能を実装して、今回リリースしたという。
今後は段階的に機能を拡充しつつ、将来的にはインフォマートが提供する受発注システムやサードパーティーの各種業務システムとの接続など、オープンなシステム連携が可能なクラウドサービスとして発展させていく方針だ。