セキュリティ担当者の6割が業務に満足も7割が転職予定–Trellix調査
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セキュリティ企業のTrellix(トレリックス)は、国内組織の経営層とセキュリティ担当者を対象に実施した情報セキュリティに関する意識調査の結果を発表した。それによれば、セキュリティ担当者の約6割が業務に満足している一方、約7割が転職を予定していることが分かった。
まずセキュリティ担当者自身の現在の業務全般に対する満足度(有効回答300件)では、「大変満足している」が11%、「満足している」が48%で、過半数以上が業務に対してポジティブであることが分かった。自身の仕事に価値を感じてるものの上位(「当てはまる」「やや当てはまる」の合計)には、「従業員の円滑な業務遂行を支えている」(70.0%)や「経営に対して(戦略立案などの上流部分で)貢献している」(60.0%)、「組織の情報セキュリティ目標の立案、達成に向けた運用をしている」(58.6%)、「事業部に対して(現場での日常業務や下流部分で)貢献している」(57.7%)が挙がった。
他方で、フラストレーションを感じた割合(「よくある」「時々ある」「ごくまれにある」の合計)は85.4%に上る。フラストレーションを感じた具体的な場面の上位(「思う」「やや思う」の合計)には、「スキル向上に対するサポート不足」(68.0%)や「組織的にも社会的にも意義のある業務の割に十分に評価されない」(59.8%)、「関係部門の協力が得られない」(57.8%)が挙がった。
サイバーセキュリティ業界にとどまる意向があるとしたセキュリティ担当者は32.0%で、34.3%は「3年以上経ったら別のキャリアに進む」、17.0%が「2年以内に別のキャリアに進む」、16.7%が「将来別のキャリアに進む計画が明確にある」と回答した。
業界にとどまる理由の上位(「当てはまる」「やや当てはまる」の合計)では、「スキル向上に対するサポートがある」(62.4%)や「組織的にも社会的にも意義のある業務として十分な評価を得ている」(57.2%)が挙がった一方、業界にとどまらない理由の上位では、「スキル向上に対するサポートが得られない」(51.5%)や「組織的にも社会的にも意義のある業務の割に十分に評価されない」(50.5%)、「関係部門の協力が得られない」(45.1%)が挙がった。
この結果から同社は、スキル向上への支援や周囲の評価がセキュリティ担当者の業務に対する満足度やフラストレーション、キャリアに影響していると分析する。
また、経営会議などでサイバーセキュリティ関連のトピックが議題に含まれる頻度については、経営層(有効回答300件)の28.7%が「四半期に1度」、25.7%が「何らかの課題が発生した時」、12.0%が「毎回」と答えたが、「ほとんどない」は18.0%、「全くない」が15.7%に上った。サイバーセキュリティが経営テーマの1つになると提起される一方で、経営層のセキュリティ意識がいまだ低い状況が見て取れる。
調査は9月30日~10月4日に、国内企業の経営者と情報システム担当者にインターネットでアンケートを行った。